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クライストチャーチ#3 (2019.02.28)

3日目の最終日は午前中にBotanic Gardensを散策し、午後はWaipara地区のワイナリーツアーに参加した。ちなみに、ワインとは関係ないが、市街地から徒歩で行けるBotanic Gardensはお勧めだ。まさに都会のオアシス。

午後はViatorという会社が主催するワイナリツアーに参加した。ツアーでは4つのワイナリーを以下の順で巡りワインテイスティングをした。

① Waipara Springs
② Greystone / Muddy Water wines
③ Waipara Hills
④ Pegasus Bay

今回は短時間で数もこなしたので、簡単にまとめようと思う。

Waipara Springs ★★★
このワイナリーの売りは何と言っても、自根のシャルドネとピノノワールだろう。共に古樽80%-新樽20%の割合でフレンチオーク熟成させたものだ。ピノノワールは大して感銘を受けなったが、シャルドネは上品でリッチに仕上げられ、お勧めできる。

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なお、ここではランチもご馳走になった。ここのランチプレートは素直に美味しい。NZらしくビーツの酢漬けも付いてくる。軽快なソービニヨンブランやリースリングもあるので、ランチには持って来いのワイナリーだ。

Greystone / Muddy Water Wines ★★★★
ワイナリーは簡素な造りだが、ワインの品質は本当に高い。①と比較すると差は明白である。ワインは全てBioGroの認証を受けたオーガニックの葡萄を手摘みしたものから作られる。Greystone と Muddy Waterはブランドは違うが一緒に供されため、作り手は同じと考えて良いだろう。Greystoneが石灰質の畑、Muddy Waterが粘土質の畑で採れた葡萄をそれぞれ使うようだ。

最初のロゼ(ピノノワール100%)からして実力が違うと思ったが、その後に供されたどのワインも緻密で複雑だった。個人的には部分的にマロラクティック発酵したソービニヨンブランが秀逸だった。GreystoneとMuddy Waterの飲み比べも面白かった。

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③ Waipara Hills ★★★
ワイナリーは綺麗で清潔感がある。ワインも綺麗な造りのものが多く、Soulという上位ブランドのピノ・グリは素晴らしかった。しかし、全体に見るとワインの質は高くないというのが正直な感想だ。また、最近NZでも作り手が増えているグリューナー・ヴェルトリーナーの初ヴィンテージが既に売り切れていて試飲できなかったのが残念だった。

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ただ担当のお姉さまは土壌の違いを丁寧に説明してくれた上に、畑を見学させてくれた。今回のツアーで畑を見学できたのはここだけだった。もっとも、自分達がスケジュールに時間的に余裕がなかっただけで、他のワイナリーも頼めば見学させてくれたかも知れない。

Pegasus Bay ★★★★

今回のツアーで一番期待していたワイナリー。一番名の知れたワイナリーというだけでなく、去年飲んだ「Maestro 2015」が非常に素晴らしかったからだ。NZでボルドーワインというと、ワイヘキ島やギムレットグラベルで有名なホークスベイのワイナリー、またはProvidence Winesかと勝手に思っていたので、これを飲んだときはハッとさせられた。

因みに、これが昨年テイスティングクラスのリポート提出後にふざけて取った写真だ。👇

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試飲は地下のテイスティングルームで行った。カウンターの奥にバレルホールがガラス越しに見える形になっており、雰囲気作りが素晴らしい。試飲するワインは全て専用のサーバから注がれるが、その中のワインはアルゴンガスで守られているという徹底ぶりだ。

白ゴマのような香ばしい香りのするボルドーブレンドの白から始まり、シャルドネ、ピノノワール、ボルドーブレンドの赤と続き、甘口はリースリング(3種)、ゲヴュルツトラミネルから「Finale」まで一通り試飲させて貰った。どのワインもレベルが高かったが、個人的にはどれもMaestroには及ばなかった。フラッグシップの「Prima Donna」を始め幾つかのワインは既に売り切れいて、試飲できなかったことも悔まれる。

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余談に近いが、1つ気になったことがある。試飲ルームからバレルが積み重なっているのが見える訳だが、奥の方は6段程を積み重なっている列もあった。地震が多い地域であることも考えると、重ねすぎではないかと思った。2011年の大地震や、2016年にもカイコウラで大きな地震が起きているので、大丈夫なのかと心配になってしまった。

一番楽しみにしていたワイナリーだが、結局一本も買わなかった。まだ旅の途中ということもあるが、幸いなことにPegasus Bayのワインは全て日本で買えることが分かったからだ❢

総括としては、今回のツアーは非常に素晴らしかった。どのワイナリーも親切で、新しい発見もあり、ドライバーのおじさんも親切だった。ツアー終了後にオークランドに戻らなくてはならない事を伝えると、一番初めに自分を空港まで送ってくれた。

因みに今回意外だったことが1つある。NZで初めて他の日本人(カップル)とワイナリーツアーで一緒になったのだ。ツアーというよりは、そもそもワイナリーで他の日本人と一緒になったことが無かったのだ。

2人は若い新婚さんで、ハネムーンで南のクイーンズタウンからNZを縦断する旅の途中とのこと。ワインはあまり詳しくないそうだが、ワイナリー巡りの場所としてクライストチャーチ(カンタベリー)を選択するところが、素人とは思えない。自分もハネムーンでヨーロッパのワイナリーを回った経験から、葡萄畑の畝の間に並んで立つという”定番ショット”を撮らせて頂いた。喜んでくれたと信じたい...❢

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