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Journey on the Tongue (2019.03.13)

南青山のIntersect by Lexus-Tokyoにて、近未来(?)体験をして来た。

この展示は諏訪綾子氏が手掛けた体験型イベントで、舌の上で旅ができるということで、単純に面白そうなのと、体験を通して何かインスピレーションが沸くかもと期待して参加してきた。

カフェの奥がイベントスペースになっていたが、平日の夕方にも関わらず人が集まっていた。聞こえ漏れた話では、❝業界関係者❞が結構来ていたようだ。どういう業界だか私には見当が付かないが。

ハウスマヌカン的なお洒落なお姉さんに促され、初めに12種類のカプセルを嗅ぐ。これらの正体は明かされていない。その後、自分の好きな香りというよりは、「何これ?」や「何か引っかかる」的なものを1つ選ぶ。私はニッキような香りのする、白いカビみたいなものが入ったカプセルを選んだ。

その選んだものに応じて、その後の❝旅❞が決まる。旅は「自由と超越」、「野生と瞑想」及び「狂気と狂喜」の3種類があり、自分は「野生と瞑想」の旅に出た。

透明なカーテンで仕切られたブースに入って椅子に座ると、鼻のような形をした酸素マスクのようなものから突き出た巨大な飴玉を咥えさせられる。小学生の時に貰えたら、さぞ嬉しかっただろう...

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耳栓をし目を閉じると、暫くして幻想的な音楽が流れはじめ、飴玉を通して振動が伝わってくる。飴玉も舐め進めるうちに、刻々と味が変化する。花のように甘やかだと思ったら、次の瞬間にはスーッとした辛みを感じたりした。

そう、我々参加者は、わずか4分間であるが、感性を研ぎ澄まし、飴玉や音楽の力を借りて内なる旅に出るのだ。

旅は人それぞれ、一つとして同じものは存在しない。私の場合、はじめ竹藪を駆け抜け、氷の洞窟に迷い込み、そこを抜けたと思ったら、いつの間にか獣の棲家に足を踏み入れていた...というような旅だった。お陰様で何とか生還し、これを書いている。

飴玉を通していろいろな振動が伝わってくるが、正直ちょっと息苦しく、瞑想に集中できない側面はあった(汗)。しかし、発想自体は面白く、4分という時間はもっと長くても良いと思った。気は早いが、諏訪氏には第2弾を期待しよう、出来れば苦しくない形で...

最後に、翌日にホワイトデー控え、妻に飴玉を買って帰った。飴玉は旅と同じで3種類あり、大きさは普通の飴玉と同じ。自分としては気が利いたものを選んだつもりだが、彼女が旅に出てくれることを願おう。

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