見出し画像

翻訳という仕事

FacebookやTwitterなどのSNSでは「翻訳についてのお話」(理想の働き方であったり、求められる品質であったり、単価であったり、ツールであったり、翻訳会社やクライアントとの接し方であったり...)を目にする機会が多いように思います。繋がっているのは同業者(個人翻訳者)が多いので当たり前と言えば当たり前なのですが、10年ぐらい同じようなお話の繰り返しだともうお腹いっぱいな状態になってしまいます。もちろん、自分がここ10年ぐらいの間に社内翻訳者→フリーランス→法人成りして立ち位置が少しずつ変わったというのもありますが、SNSでの仕事についてのお話からは距離を置くのがいいのかな、と思うようになりました。

SNSだけでなくセミナーなどのリアルな翻訳関連イベントも変わり映えしないと個人的には思っているので、足がどんどん遠のいています。ネットワーキングも駆け出しで情報収集が必要な時期に集中的にするのがベストな気がします。どれだけ同業者の知り合いが増えても自分の翻訳スキルは自己学習(そして仕事)で向上させていくしか手段はないので。

残念ながら、世間的に翻訳が分かりづらい仕事であることに変化はないようです。機械翻訳やAI翻訳の普及で翻訳という仕事はこれまで以上に分かりづらいものになってしまったようにも感じます。ローエンド/ハイエンドの二極化は今に始まったことではなく、10年ぐらい前から耳にしていたことですが、今後も進んでいくことは明らかです。そんな中、どのように生き残っていくかと言うことは大きなテーマではありますが、私自身はあまり深く考えすぎず、これまで通りひとつひとつの案件を丁寧、大切に処理していこうと思っています。

サポートありがとうございます!更新のモチベーションにさせていただきます。