ワインはサーヴする理由がありがちだけど、日本酒はオンリストされる理由があるだけがち
ワイナリーは世界中に300,000ほどあると聞いた事があります。
そのワイナリーが各々10~30くらいのアイテムをリリースしているのが感覚的なアベレージです。
なので多く見積もると9,000,000ほどのアイテムが、毎年毎年リリースされています。
それに加えてワインというアイテムは、単なる嗜好品の枠を超え、時を重ねる事で価値を増す側面があって、まるで投資対象のように扱われる事もあります。
そのような環境もあるので相当数のアイテムが年をまたいで流通していて、想像すると10,000,000を超えるアイテムが世界中にて売買されているのかと。
そういう感覚がありますので、飲食店にてワインリスト、ボトルにしろグラスにしろ、そこに用意されているのには強い理由があります。
・・・まぁ大きな理由の一つには価格ですけども。
御客様への提供価格と飲食店側の仕入価格との折り合いですね。因みにそういうのは、ソムリエ資格の勉強用教本にも記載ある事項です。
飲食店のサービスにおいて、とてもとても重要であるという事です。
その他の飲食店でのオンリスト理由としては、提供するフードとの相性、飲食店のアイデンティティとワイン産地との整合性、リスト全体の味わいのバランス、世間的話題性、そして品質のピークの見極めなどなど。
いずれにせよ、店側としてこのワインをサーヴしようと強い理由があってそこに在る訳です。
さて、日本酒は如何か。
実働1,000ほどの酒蔵があると言われて各々30~200くらいのアイテムをリリースされているかと。よって多いと200,000アイテムがその環境下においてほぼ日本国内だけで流通しています。(現状、生産額の数%ほどは輸出もされてはいます)
加えて酒蔵のリリースにおいて一つ特徴的なものがあって、これが日本酒の楽しみを硬直化されている要因の大きなものかと思っている次第です。
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