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プロ推しのワインオープナー


本稿はワインビギナーの方向けに作成しました。
全文無料公開ですが「投げ銭」制も採用しています。

まとめ

・ワインオープナーは異なる使い方のものが6タイプほどある
・価格、使い勝手、携帯性、カッコよさを総合するとソムリエナイフに軍配?
・幣サイトのおすすめはPulltex社のダブルアクション型ソムリエナイフ
・Pulltexのコピー商品は性能がイマイチかも・・・
・収納性、携帯性に拘らないならスクリュープルタイプのVacuvinもおすすめ
・抜栓が苦手な方はスクリューキャップのワインを優先的に選ぶという手も


こんばんは、じんわりです。

 ワインを抜栓するときにコルクが折れるなどして失敗した経験はありませんか。昔懐かしいT字のオープナーを使ってフーフー言いながら力尽くでなんとか開けるという方もいらっしゃるかもしれません。T字タイプなどは特に力の弱い女性にとっては大変ですね。力まず失敗なくコルクが抜けるに越したことはないでしょう。

 今皆さんはどんなワインオープナーをお使いですか?

 本稿ではワインビギナーの方にも使い易いワインオープナーをご紹介していきます。まだお気に入りのオープナーに出会っていない方のご参考になればと思います。


 webやECサイトを見るだけでもいろんなオープナーが市販されていますが、おおよそ以下の6種類程度に大別できそうです。

 昔懐かしいT字型
 ソムリエナイフ
 レバータイプ
 スクリュープルタイプ
 ポンプタイプ
 電動タイプ

昔懐かしいT字型
 100円ショップでも手に入るので安価で手軽ですがある程度のコツと力が必要な印象です。ワインビギナーの方にはお勧めしにくい道具です。

ソムリエナイフ
 当サイトがお勧めするワインオープナーの大本命、力の弱い方でも使い方に慣れれば滑らかに抜栓できます。ホームパーティやバーベキューでスマートに抜栓する所作を周囲の人々に見せようものならそれはもうカッコよさ倍増です、モテちゃうかもしれません。他のオープナーに比べて携帯性にも優れます。
 欠点があるとすればある程度の慣れが必要であることでしょうか。とはいえ特殊な能力や技術が必要な訳ではないので慣れればなんてことはないのです。この機会にソムリエナイフデビューしてみては如何でしょうか。
価格帯も100円ショップで買えるものから、1本数万円のATHROやシャトーラギオールのような高級品までピンキリです。

 幅広いソムリエナイフの価格帯の中でワイン同様コスパを追求する場合、¥1,000前後が品質と価格の見合うところかな~という印象を受けますね。大きい括りではソムリエナイフの動作原理は同じ「てこ」ですが、形状や動作機構によって使い心地は格段に違ってくると感じています。

 特に女性やワインビギナーの方が選ばれる場合は

①ナイフのハンドル部分が厚み丸みを帯びて手になじみ易く
②抜栓時に梃子を利かせるフックパーツが2段式機構
 =「ダブルアクション」になっている

ものをお勧めします。

 ハンドル部分が丸く手になじみやすいと使用時に手が痛くなりにくく、「ダブルアクション」のおかげでより力まず梃子が効くようになるため、らくらく&失敗しにくいという利点があります。

 ズバっとブランド名を言ってしまうとPulltex社の「Pulltaps(プルタップス)」か「Pullparrot(プルパロット)」が当サイトおすすめのコスパソムリエナイフです。はじめてPulltex社のソムリエナイフを使った時の滑らか感といえばそれはもう感動的でした。Pulltex社はソムリエナイフの特許も持っているようです。

 プルタップスやプルパロットであれば安いものなら¥1,000程度で買えますし頑丈ですので道具として気兼ねなくガンガン使えます。プルタップスとプルパロットの違いは「ダブルアクション」機構の構造的な違い=好みの問題でしょうか。日本ではどちらかというとプルタップスが多く流通しているように感じられます。

 それぞれ栓抜きパーツが装備されているので外出時、ピクニックやバーベキューで瓶のクラフトビールを開けたいときにも重宝します(注意:某ECサイトさんはプルタップスを栓抜きとしては使わないよう注意書きしていますが)。私はかばん、台所の引き出し、オフィスの引き出し・・・と、至るところにプルタップスを忍ばせておいてワインとビールへの臨戦態勢を常に維持しています。これは携帯性の良さによるところですね。

 スワロフスキーがちりばめられたタイプやハンドル部分にウッドを使っているタイプは¥8,000~9,000くらいしますので、大切な方にプレゼントとして贈ってあげても喜ばれるのではないでしょうか。
 念のためお伝えしておくと、私はワイン業界で働いていますがPulltex社との利害関係はありません。只々便利なのですね。

 100ショップ製品を中心にPulltex社製品のコピー品も手に入ります。これらは安価な点は良いのですが、使ってみたところ使用時にやや手に痛みを感じたり、細部の造り込みが甘く本家ほどは滑らかに梃子が利かないという実体験もありましたので特に女性にはお勧めしません。

 シャトーラギオールは最も安価なものでも1本¥20,000はくだらない高級品です。ソムリエナイフに機能と美の両方を追及した先駆者であり、ソムリエコンクール入賞者のシグニチャーモデルを多数リリースするなど、ブランド価値を高く保ったソムリエナイフ界の王といった存在でしょうか。当サイトでおすすめする¥2,000のコスパワインより1ケタ上を行っています。ワインを飲むための道具がワインより高いという・・・。 

 普通の人が気軽に買える普段使いの道具ではないのでワインビギナーの方はいったんスルーでいいかと思います。
 もしワインビギナーの方がラギオールを買い求める機会があるとすれば大切な方へのプレゼントでしょうか。プレゼントされたいものですね(笑)。


レバータイプ
 コルクにスクリューを挿してクルクル回すと2つのレバーが両翼のように跳ね上がってきます。そのレバーを握るように押し下げると梃子の原理で栓が抜ける仕組みです。機構上T字やソムリエナイフより失敗は少なくなるはずです。100円ショップで買えるものもあるようですが、多くは¥1,000~2,000程度が相場でしょうか。レバータイプの進化系で「バーティカルラビット」という製品が¥5,000前後で手に入るようです。私は使ったことはありませんが、少ない力で比較的簡単に失敗なく抜栓できそうな感じです。このタイプは概して見た目に洗練されていないものが多いこと、大きくて仰々しいので収納場所をとり携帯性に劣るところが欠点かもしれません。


スクリュープルタイプ
 私はこのタイプも使ったことがないのですが、強い力も不要で失敗もほとんどないと聞いています。代表的な製品は真空式ワインセーバーで有名なVacuVinブランドです。一般に「VacuVinと言えばワインセーバー」のイメージが強いと思いますので、同じブランド名はやや紛らわしいですね。ちなみに現在VacuVinブランドを所有するのはVacuVin社ではなくDutch Creative Brandsという会社です。はい、この話はどうでもいいですね。
 以下、このタイプを代表してVacuVinについて書きますね。使い方は付属のカッターで瓶口のフォイル(カプセル)を切る、ガイドパーツを瓶口にセット、スクリューをぶっ挿しひたすらねじ回し→抜栓という流れのようです。価格は¥2,000前後です。
 欠点を挙げるとすれば、パーツが3つに分かれていてソムリエナイフに比べると嵩張るため携帯性、収納性にはやや劣るというところでしょうか。


エアポンプタイプ
 真空式ワインセーバーのような動作でコルクを引き上げていく原理ですね。シンプルな動作ではありますが少し慣れが必要な印象もあります。ソムリエナイフに比べて動作はシンプルですね。ソムリエナイフを敬遠されるワインビギナーの方の第一選択はこのタイプよりむしろVacuVinのようなスクリュープルか次にご紹介する電動タイプのように思います。
携帯性収納性もやや劣るでしょうか。製品によって¥1,500~4,000前後の価格幅があるようです。


電動タイプ
 ボタンポチっ→ウィ~~~ン→抜栓完了という優れモノです。力のない女性には嬉しいかもしれませんね。趣の面ではどうでしょうか。価値観は人それぞれですが、ソムリエナイフで手際よく抜栓する方が趣があって美しいと捉える人にとっては敬遠されるデバイスでしょうね。価格は意外に高くなく¥2,000-3,000程度で手に入るようです。
 欠点があるとすると先述した趣の点と、そこそこ大きいので携帯性、収納性の面でやや難があるでしょうか。


番外編:スクリューキャップのワイン
 ここまでコルクを抜くための道具選びについて書いてきましたが、ワインの栓にはコルクだけでなくスクリューキャップという選択肢もあります。¥2,000以下のコスパワイン、買ったときが飲み頃というフレッシュ・アロマティックなタイプのワインは香りを大切に守る意図からコルクではなくスクリューキャップが採用されることが比較的多いものです。そもそもスクリューキャップのワインならコルクを抜かずに済むので、抜栓が苦手な方にとってのストレスはなくなりますね。ワイン選びの基準が中身でなく栓の種類になるというのは勿論本末転倒ですが、「今日はめんどくさい抜栓はしなくていいスクリューキャップのワインにしようか」という日があっても、それはそれでいいように思います。


 本稿ではワインオープナーについてレビューしました。ワイングラスやワインセーバーについては以下レビューをどうぞ。


さんて!

じんわり

関連稿: 私がお勧めするワイングラスについてです。

私がお勧めするワインセーバーについてです。


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