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一生付き合うワインを1つしか選べないとしたら?


こんばんは、じんわりです。


 ここ最近ファクトや論文を引用する堅めの投稿が多かったので、今日は気分を変えて空想話をしようと思います。ビールのお話から始まりますが、最後にはワインお話に行きつきますのでお付き合いください。

 先日、とあるビールを飲んでいた時のこと。ふと気づきました。

「このビール、結構リピート買いしてるね~。」

 ワインと同様ビールについてもいろんなスタイルや銘柄を知りたい、楽しみたいと思う私ですが、この銘柄を酒販店で見つけるとつい手に取って買ってしまうのです。

 その銘柄とはパタゴニアプロビジョンズロング・ルート・ペールエール。エコ推しで有名なアウトドアアパレル企業パタゴニアが発売して話題になったビールです。とても良く設計されたビールに感じるのですね。ホップの使い方、苦みの程度、控えめなモルト感(カーンザ配合ゆえなのでしょうか?)、アルコール度数、総じて私に心地良いバランスなのですね。ちなみに、ロング・ルートに出会うまではシエラネバダのペールエールが私の第1位でした。

 ロング・ルートを飲む度に「飽きずに飲み続けられるねぇ。ビールはこの先ずっとこれでいいかも。」と思うのですが、

 次の瞬間、もうひとつの銘柄が脳裏をよぎるのです。その銘柄はフェルハーフェドゥシャス・デ・ブルゴーニュ(以下ドゥシャス)。ロング・ルートのようなアメリカンペールエールとはある意味対極にあるベトベト野生発酵なビールです。

 野生微生物の仕業とわかるモヤっとした香味(※)がありながら、不思議と私にリピートを迫ってくるのです。その感覚を例えるなら、食べてはいけないと思いながら年に1回くらいは頬張ってしまうマクドナルドのようなものでしょうか。常に飲みたいわけではないのですが、年に何回かは欲しくてたまらなくなるのです。

(※)成分が何なのかは不明ですが(硫化物?)、ワインでは確実にオフフレーバーとされる香味です。

 ドゥシャスについて真面目な話、上立ち口中の香味にやや不快感を感じるものの、酸味と樽のキャラクターも相俟った危ういバランス感が面白く、麻薬的な魅力があるのです。先程は「ベトベト野生発酵」と書きましたが、オフフレーバーの程度がいつ飲んでも同じレベルで安定しているので、何らかの方法でコントロールされた野生発酵なのではないかと推測します。

 さて、私の脳内では「一生を添い遂げるビールはどちらか?」についての決選投票が行われるわけですが、安定秀才のロング・ルートか、尖った天才ドゥシャスか、なかなか決めきれないのです・・・。


 そんなことを考えながら同じ空想をワインでもしてみたのです。 

『これから一生付き合うワインを1つしか選べないとしたら?』

皆さんにはこれと心に決めたワインはありますか?

 私はビール同様ひとつには決められないのですが、それで終わるとつまらないので一銘柄選んでみますね。


TerlanTerlanerというワイン。

イタリア北部の白です。ご興味あれば是非。


さんて!

じんわり

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