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【生後0~3ヶ月双子育児】産後うつになった話


こんにちは、823(はつみ)です。

2020年12月に双子を出産しました。

現在双子は生後1歳10ヶ月になりました。早いものでもうすぐ2歳です。

身近な人には話しているのですが、実は産後うつになり、現在も治療中です。
最近ようやく薬の量が少し減り、精神的に安定しつつあるので、ようやく振り返り記事を書くことにしました。

今回書きたかったこと

・育児で心を病むのはあなただけじゃないよ
・双子育児の大変さ
・病むのはあなたのせいじゃない
・病んでいくことの現実、リアルさ
・外に助けを求めていいんだよ


怒涛の育児の始まり

出産後、双子は低体重だったのでNICUに入ることとなりました。
なので入院中はほとんど一人でした。双子がいない間母乳指導が始まり、母乳を出す練習をさせられるも、子供もいないのに頑張ることも、母乳を出す恥ずかしさも、変わっていく体への恐怖もあり、ここですでにかなりメンタルを削られていました。。。
母乳って頑張らないと出ないし、子供はNICUにいていないのに3-4時間に1回は搾乳するよう指導が始まり、かなり体力的にしんどかったです。周りのお母さんになった人々はお子さんを抱いて母乳をあげて。。。私は一人哺乳瓶に搾乳して、、、なんで???と悲しくなりました。
コロナ真っ只中ということもあり、入院中夫に会えたのはNICUでの双子の面談のあった1度だけ。これもかなり精神的に参りました。この時に母乳育児辞めたいと夫と話、完全ミルクでの育児を決めました。

搾乳で病んだ時のブログあった。。。

退院してから1週間ほどそのまま双子はNICUにいたため、夫婦二人の時間を取れており、出産しても結構体元気だな〜とか呑気に考えていたものです。
幸いにも低体重なこと以外は特に問題がなく、1週間ほどで退院が決まりました。

退院日が決まると、病院での育児指導(沐浴の方法、授乳の練習、オムツ替え)が1日あり、コロナ渦のため母親だけ指導を受けました。・・・が!初めての育児が始まるときに一人だけ1日だけ練習して「さあ!育児開始!」ってのはどーなの?!みんなできるの?!と不安になり、育児指導は2日間行ってもらいました。

2日間の育児指導後、私の退院から1週間遅れて双子が退院しました。ようやく夫と双子の初対面!!!(小さいね〜って言ってた気がする)

そして子供たちが家に来てからは、右も左もわからない育児の開始です・・・・・・

ミルクを作るのも、オムツを変えるのも、沐浴も、着替えも何もかも初めて!

「初めて」だらけの!怒涛の育児の波

に飲み込まれて行きました。

夫が育休を3ヶ月とってくれていたので、双子と夫婦との生活がスタート。小さい子供たちは、2時間たたずにミルクと泣いて、夜も何度も目が覚めます。もちろん一人では手が足りず、夫婦でずーっとお世話をする日々。
二人が同時に泣いたらどうしようもない。
最初は一人で二人見ることが怖かったので、ベビーベッド横に布団を持ってきて夫婦2人つきっきりで面倒を見ていました。

最初の3週間であまりにも眠れず、病院のNICUに電話相談もしました。
「全然3時間空かないんです、眠れないんです」
と相談したら
「それは普通のことですよ」
と言われたのを覚えています。

はっきり言って絶望しました。

ただ月齢的にまだ小さいけれど、双子の親御さんたちはセルフでミルクを飲めるように工夫していると聞いて、早速練習しました。兄の方はセルフで飲めるようになったおかげでなんとか二人お世話をすることができたかもしれません。

活躍したのはこのママ代行ミルク屋さん。双子の出産祝いに夫の同僚の方から贈っていただきました。生後1ヶ月はまだ利用できない、と書いてあったのですが、藁にもすがる思いで使い始めました。

夫婦つきっきりで最初は頑張っていましたが、それだと休むことが全然できないので、なんとか夜は交互に6時間ずつ寝るなど夜勤シフトを組んだりして、一人ずつ眠れるように時間を作ったりと試行錯誤しました。

外にヘルプをしてみる

ここでスーパー助っ人、義母さんにヘルプを徐々にお願いすることになります。1ヶ月の乳児期をなんとか乗り越えたものの、夫がさすがにこのままだと死んでしまう!と義母さんにヘルプしてくれ、この頃は週に1度、土曜日に手伝いに来てもらいました。

1ヶ月経った頃、地域の保健師さんの勧めでベビーシッターさんを呼んだり、一時保育に預けたりしました。一時保育も生後57日以上じゃないと預けられないと規約があり、外にヘルプを求めるのも難しいと感じていました。

地域によって育児のサポートがあるので、こちらを確認していただけるといいと思います。

なんとか生後57日たたなくても「ママさんが気にならなければ、お預かりしますよ」といってくださった有料一時保育が見つかり、月1-2でお願いしました。
0歳児、1時間1000円、6時間預けて双子で12000円となかなかの金額でしたが、背に腹はかえられず、非常に助かりました。
双子であることで値段も倍かかりますし、一番手が必要な乳児期に預かってもらうことができないこともかなり辛い現実でした。

あとはベビーシッターさんも、双子の場合は見れないと断られたりするのですが、こちらの双子を見てくれるベビーシッターさんにも助けられました。
ちゃんと双子な分、二人シッターさんが来てくださり、お値段も良心的でした。

また地域で双子の会があり、そこでピアサポートとして話を聞いてもらい、どんなふうに手を抜いたらいいかなど相談をしていました。
(夜中のミルクの時は、毎回おむつ変えなくても大丈夫!とか)

怒涛の育児、なんとか外にヘルプを求めてみたり、セルフ授乳を覚えてもらったり工夫はするものの、…体と心は疲弊し、疲労は蓄積されていきました。


段々と気力がなくなる日々

着替える気力がないので1日中パジャマで過ごして、

食欲もなく、

本などが読めない・文字が読めない・インプットができない、

自分のやりたいことがわからない、

お風呂に入る気力がない(2-3日に1回とか)、

寝ても2-3時間で目が覚めて眠りが浅い日々が続きました

とにかく眠れないことがしんどかったです。。。

双子のうち兄の方がよくぐずる子で、泣き声がとにかく大きくて私はそれがしんどくて本当に苦手でした。
泣き声を聞くのがしんどくて台所に隠れて泣いていたこともあります。
(夫はこれを見てやばい!と思ったらしい)

本当に泣きながら育児をする毎日でした。

夫の育児鬱発症

先に夫の気持ちが折れたのが生後2ヶ月のころ。

この頃は、23~5時は夫、5時〜11時は私と6時間は寝られるようにシフトを組んで回していました。まだ2ヶ月なので夜中に何度もミルクがあり、基本的に自分のシフト中は寝られません。

私が寝ていたら、シフト中の夫の様子がおかしく、ヘルプに。夫は動悸がして休めなくなり、子供が可愛いと思えない、どうしようと。

一旦私がお世話を代わりますが、これはおかしいと急いで義母さんに連絡。

なんとか育児と夫の距離を離さないと!ということで急遽二日間ほど実家に避難してもらいました。

その時のブログは夫が書いているのでよかったらどうぞ↓

この時子供と離れたことで、夫はよかったと後から振り返っています。この事件をきっかけに義母さんに双子育児への参加をかなり増やしてもらいました。
(土曜日に毎週来てもらっていたのを、平日や泊まりも増やしてもらいました。)


よく考えれば自分も鬱では?

夫の鬱問題後、よく考えれば私も鬱なんじゃないか?と思い立ちます。
(今思えば気がつくのが遅すぎる)

産後、地域の保健師さん訪問が月1程度であったのですが、毎回泣いて育児がしんどいと言っていたので、相当心配されたと思います。
エジンバラ産後うつ質問表に答えていたのですが毎回心配されていたので、早くから産後うつだったのだと思います。


保育園を薦められたのも、保健師さんからでした。
まだ間に合うから保育園応募した方がいい!と言われました。
色々と保健師さんが調べてくれ、足りない書類も後から揃えれば問題ないから、とにかく保育園の応募書類を出した方がいい!!!と言われ、なんとか書類を出して(本当に2次募集の締め切りの日だった)無事に現在の保育園に入園が決まったときは、涙は出るほど嬉しかったです。

さらに産後うつの可能性が高いので、精神科受診して診断書貰えば仕事復帰していなくても保育園に入れる可能性は高いともアドバイス受けました。

確かに月に1-2度ほど、義母さんが来てくれて休んでおいでと昼寝に行くも、動機ももひどく眠れなくて泣いて泣いてどうしたらいいかわからないことがありました。

夫の前でも義母さんの前でも号泣することが何度もありました。

泣きながらミルクをあげていることもありました。

泣き声を聞くのがしんどい、眠れないことがしんどい、

いつになったら楽になるのか見通しがつかないことがしんどい。

精神科に電話して予約を取ろうとしたものの、予約がいっぱいで今すぐには見てもらえないため、諦めることが多かったです。

とにかく保育園に入れることを優先して復職を決めました。

とにかく子供と離れる時間が欲しくて仕方なかった。

一人で眠る時間が欲しかった。

保育園が決まり、復職まで少し期間があったのでその期間中にようやく精神科を受診することができました。

そこで「産後うつ」の診断があっさりと出ました。(それも重度の)

産後うつと診断されてから・治療について

産後うつと診断されて、今は投薬での治療がメインです。担当医さんからは仕事を求職して体を休めた方がいいことを勧められたのですがすでに復職まで3日とかだったので流石に。。。と断りました。

復職先が子供を持つ方が多く理解もしてくださったので、産後うつであることを事前に人事や上司には伝えました。しばらくフルリモートと時短の仕事のおかげで、通院もしやすく合間に休息が取れやすいです。ありがたい・・・

抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬を並行しており、精神科自体は初めてなので薬は弱いものから徐々に試して、様子を見て投薬を続けました。通って1年6ヶ月、薬が効いてる時もあるし、メンタルゲキ落ちする時もまだまだあります。

生後0〜3ヶ月のタイムスケジュール

生後3ヶ月までのタイムスケジュールを振り返ってみます。
双子で、授乳もなく完全ミルクだったので、夫も私もお世話ができたのは大きかったかもしれません。
ただミルクや寝るタイミングは完全に揃えることはしていなかったので、かなり忙しかったです。(ねんトレも検討しましたが、初の育児でそこまでやれる気がしなかった。。。)

育児記録はぴよログ様!
いまだにお世話になっております・・・!

生後0ヶ月(2021年1月)

  • とにかく休むタイミングがない

  • 二人揃ってねた一瞬の時間でご飯食べたり、お風呂入ったりしないといけない

  • とにかくミルク!おむつ替え!片付け!忙しい

  • 23~5時は夫、5時〜11時でシフト組むけど、同時泣きや吐き戻しなどがあった場合は寝ている方を起こして手伝ってもらう。結局ワンオペ中はほぼ寝られない

生後0ヶ月のタイムスケジュール
重ねてみると、双子のタイミングがずれているので、ずっとミルクあげてるような状態
あまりにも辛くなったので、夫と色々相談して結局電動のバウンサー買いました。
結論、双子弟君にはかなり効いたので買ってよかった。。。

生後1ヶ月(2021年2月)

  • まだまだとにかく休むタイミングがない

  • 23~5時は夫、5時〜11時でシフト組むけど、同時泣きや吐き戻しなどがあった場合は寝ている方を起こして手伝ってもらう。結局ワンオペ中はほぼ寝られない

  • 昼間起きてる時間も増えてきた

  • 一応抱っこやベビーカーで外出もできるようになったが、ほとんどやる元気はなかった

  • 二人とも限界だったので、お酒飲み始める。お酒飲みながらミルクあげたりしてた

生後1ヶ月のタイムスケジュール
重ねてみると、まだまだ双子のタイミングがずれているので、ずっとミルクあげてるような状態
抱っこのしすぎで私は腱鞘炎になりかけました。

生後2ヶ月(2021年3月)

  • 夫の育児鬱発症により、23~5時は私、5時〜11時は夫と夜勤を私が担当することに変更

  • 昼間起きてる時間がかなり長くなる

  • ミルクの間隔が少しずつ空いてきた

生後2ヶ月のタイムスケジュール
重ねてみると、ようやく少し夜はまとめて寝るようになってきた

生後3ヶ月(2021年4月)

  • 夫が仕事復帰!育休お疲れ様!

  • 夫が仕事があり、私は仕事復帰を4月下旬にしていたので夜勤を全部担当することに。

  • 保育園開始、7~18時までは預かってもらっていたのでその間にとにかく寝ていた

  • 夜は大体2-3回起こされるのでまだまだ眠かった。。。夫が6時に起きてきたらそこでバトンタッチして、お着替えして保育園に連れて行ってもらってました。

生後3ヶ月のタイムスケジュール
重ねてみると、夜寝る時間が安定してきた。夜は2-3回起こされる

まとめというか感想というか

産後うつになるまでの記録、ずっとかこうと思っていたものの、あまりにも読み返すと辛い記憶が蘇ってしまい、1年ほど記事を寝かせておりました。
今見てもぴよログの記録はやばいですねwwwww

先日のこちらの記事を読んでいて、本当にこれ!!!!と思ったのですが
大人2人に対して、子供2人は、ただのワンオペ✖️2の状態なんですよね。。。

考えてみれば、大人と子が2:2って結局のところところ1:1の状況が2つ、つまりワンオペ育児中の大人が2人いるだけの状況なんですよね。後から気付きました。
大人が2人いれば、切羽詰まったときはどちらかがサポートに回れるとか思ってたんですがとんでもない。ワンオペで新生児を相手してる大人に、更にサポートを要求しても余裕なんてないです。
https://note.com/rinko_twins/n/nbdd90a6863a2

産後に、ホルモンバランスがかなり乱れて、精神的にきつかったです。
自分の性格なんですが「完璧主義」「真面目すぎる」性格のため、外に「助けて」ということがとにかく苦手でした。
初めは義母さんにきてもらった時も申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
今ならもっと早く助けて貰えばよかったのに!と思います。

辛い時に、辛い!悲しい!しんどい!と言っていいんです。
世のお母さんは頑張ってるのに…と私もずっと思って言えなかったです。
「子供がいなければよかった」「産まなければよかった」とも思いました。
自殺も考えました。
楽に死ねる方法がないか、ずっと考えていました。
子供を連れて、私が死ねば、夫にも義母さんにも迷惑かからなくなるかな?なんて考えていました。

  • 夫が育休を3ヶ月とってくれたこと

  • 子供が生後3ヶ月になる前に保育園に入れたこと

  • そして義母さんからの定期的なお手伝い

これらのおかげでなんとか乗り切ることができました。
周りに助けを求めることが、とにかく大事だったなと思います。

そして子供は大きくなるにつれて、段々と生活が整ってきて、必ず寝ます!!!!!!大丈夫!!!!!!(過去の自分に言ってる)

双子でなくても、赤ちゃんを育てている方は本当に大変だと思います。
とにかく大変な時期なので、周りの方々からたくさんサポートを受けて、心身ともに健康で育児ができますように。

私のように産後うつになったりする方もいると思います。
でも大丈夫です。
少しずつ良くなります。
子供も成長しますし、自分自身も成長します。
病んでいるのはあなただけではないです、
私もいます。

ようやく振り返ることができてよかったと思っています。
双子はもうすぐ2歳、可愛いと思えることが増えました。
出産・育児は幸せなものということばかりにフォーカスされますが、現実はしんどいものだということを、あえて書きたかったです。

育児をしているお母さん、お父さん、毎日本当にお疲れ様です。
私ももう少しだけ頑張ろうと思います。


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