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言葉を届ける。

先日の取材場所で、アナウンサーの先輩が私に近づいてきて、伝えてくれたことがあります。「風戸ちゃんって、言葉を『届ける』って言うよね。それいいよね。」と。

私は、風戸(かざと)という苗字ですが、親から教えてもらったことには先祖は”飛脚”。『風のように走って戸口まで行く』から、風戸の名がついたそうです。

人から人へ手紙を運び届けたご先祖さま。私の仕事も、取材して届ける。想いのつまった手紙を届けるように、取材でいただいた声を大切に届けたいんです。

それを以前、先輩に伝えていたことがあるようで覚えていてくれたんです。それが嬉しいことと同時に、『届ける』を忘れないようにしなきゃと思い出させてくれました!!


その日の取材はサッカーJリーグのロアッソ熊本。練習終わりにGK内山圭選手にインタビューさせていただきました。

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届ける先に人がいる。だから私はインタビューするんです。パイプ役になり、届ける。飛脚魂を忘れないようにします!!


ところで…

アナウンサーになってしばらくはコンプレックスばかりでした。けれど約30年続けています。続いています。このnoteでは、新人時代を振り返る記事が多いですが、その頃がどれだけ私を作っていたかが今、わかります。

『風戸くんはしゃべリ手なのに、前へ出ようとしない。それは尊いことだよ』と、伝えてくれたディレクターもいました。何が幸いするかわかりません。私にとっては、前へ出ないことが、”人の話を聴く”が得意なアナウンサーという道を作っていきました。

それで生き延びるなんて、人生は面白いものです。

この記事を読んでくださっているあなたも、何がきっかけで、あなたの道を作るかわからないですよね。人からいただく言葉には、気付きがたくさんあります。日常生活でも、聴くを大切にこれからもいきます。

表紙の写真はロアッソ熊本の練習場。奥に見えるのがクラブハウスです。日暮れの太陽と芝があまりに綺麗で、パチリ。今年はコロナで開幕が大きく遅れましたが、制限がある中でも試合は続けられています。みんな、本当に頑張っています。

夏が過ぎ秋になり。J3のロアッソは、今夜、今シーズンの前半戦を終えます。

これから取材に行ってきます!!

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