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「細気管支炎の体験談」4.いつまで続く?

12日目:1月31日(土曜日)

 朝、うすめのミルクを飲んだが全部嘔吐。薬も嘔吐。明日は日曜日で小児科は休みなので、土曜日の今日、小児科に行っておくことにする。そうでなくても、咳が酷いし、嘔吐が続くので、小児科を受診。昨日、点滴したせいか、咳が出ていたためか、待合室にいる間に、看護婦さんが様子を見に来てくれ、声をかけてくれた。「昨日よりは、調子良さそうね」との言葉に、元気付けられた。

 「咳の感じも悪くないし、水分も取れているようだから、この分なら入院しなくても大丈夫そうですね」というお医者様の言葉に、ホッとする。不安に思っていることや、どうしたらいいのか分からないことは、とにかくお医者様に教えていただき、納得するようにした。お医者様に怒られても構わないと思って(怒られなかったけれど)。やっぱり、専門家に質問するのが一番だ。

 午後は娘も落ち着いていたため、主人に娘の看病をお願いして、会社に行った。機嫌よく過ごせて、機嫌よく食事(ミルク)できるようになれば保育園に行ける。しかしながら、今の体調では、いつまで保育園を休むことになるのか、検討がつかない。私が休んだために、他の人に影響が出ないように、少しでも仕事を片付けようと考えて、会社に向かった。

13日目:2月1日(日曜日)

 今日は日曜日。何かあっても、かかりつけの小児科には行けないため、休日診療について、市の広報とホームページで調べておく。先日の失敗を繰り返さないように。

 昨晩から今朝にかけて3回ほど咳き込んで起きた。その度にイオン飲料をあげる。こういう状態が10日間ほど続いている。私もさすがにしんどくなってきた。でも、娘の方が苦しいだろうし、ずっとずっとしんどいだろうから、私がめげてはいけない。この状態がいつまで続くのか分からないし、看病は体力勝負だから、食欲がなくても、きちんと食べるようにしようと決めた。カロリーのこと、考えるのはしばらく止めよう。
 午前中だけで4回嘔吐。特にミルクは嫌みたいで、1サジあげただけでオェッと吐かれてしまう。おむつがとても軽い。オシッコがあまり出ていないのが気になる。

 昨日と同様、午後は父親に娘の看病をお願いして、少しだけ会社に行った。会社にいても、娘のことが気がかり。クリエイティブな仕事は手につかなかったので、他の作業をした。

 午前中と夜の嘔吐時にコンコンとずっと咳が出ていたので、自宅にあったヴィックスヴェポラッブをお湯に溶かして鼻の近くに持っていってあげた。かなりスッとする湯気を吸い込んだせいか、少し楽になったようだ。夜は38.5度の熱が出たためか、特に機嫌が悪かった。

14日目:2月2日(月曜日)

 朝になって熱は下がった。夜は咳き込んで3回起きた。咳は相変らず。飲んだものを全部戻してしまうこともあるし、痰だけすることもある。

 午前中、小児科を受診。咳が酷かったことを相談。吸入した。少量ずつこまめに水分補給したり、部屋が乾燥しないようにしたり、自宅でやっているお世話は続けていくようにとのこと。小児科にいる間は比較的調子がいいので、自宅でも機嫌の悪さや調子の悪さを、なかなかうまく伝えられない。

 私は不安そうな顔をしていたんだと思う。診察の最後にお医者様が「これ以上悪くなることはないですよ」と言ってくれた。先生、励ます(?)のが上手。結構元気付けられた。でも吸入しても、あまり良くならない気がする...

15日目:2月3日(火曜日)

  昼も夜も咳が続く。咳が治らないのも気になるけれど、それよりもオシッコの少なさはもっと気になる。昨日の夕方から、ほとんどオシッコが出ていないのだ。もう一度、点滴かな?点滴してもらえるかな?そうでなければ入院かな?

  娘が生まれたときからずっとつけている「育児日記」を持って、午後一番で小児科へ。オシッコが出ていないことと、水分をあまり取れていないことを相談した。そして2回目の点滴となった。

 点滴の準備ができるのを待合室で待つ。そこへ生後3ヶ月の赤ちゃんを連れた、お父さんとお母さんがやってきた。その赤ちゃんは、うちの娘と同じく「細気管支炎」で、総合病院を紹介してもらい入院することになったようだ。その子のお母さん、目がウルウルしていた。

「すみません、さっき、話が聞こえてきちゃったんですけど、先生が入院を勧めてくれたんだったら、そうした方が安心ですよ。赤ちゃん小さいし、お母さんは大変かもしれないけれど、でも入院しちゃえば、心配だけど安心ですよ。」
と、私の口から出てしまった言葉は、
その数年前、息子が百日咳で入院することになってしまい、「入院?!どうしよう?!」と思いながら、ひとり、待合室に座っていた私に、声をかけてくださった見ず知らずのおばさまと同じ言葉だった。そのことに、自分でも驚いてしまった。知らない人に声をかけるなんて普段しないのに、話しかけていた自分にもびっくり。
 しばらくそのお母さんと話をした。

 娘の咳が酷くなってきたため、今日は、咳止めの薬が出た。

「薬、戻しちゃうんです…」と、誰かにすがりたい思いで、薬局のお兄さんにも相談してみる。「薬飲ませて直ぐに戻してしまったときは、もう一回飲ませてもいいですか?ちょっとずつ時間をかけて飲ませてもいいですか?」「少しずつ飲ませてあげても大丈夫ですよ。それでもだめなら、小児科の先生に相談してみてはどうですか?」親切に教えてくださった。やっぱり薬を飲んでもらうしか方法はなさそうだ(当たり前か)。

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