『ブラームスはお好き』サガン
サガンは20世紀のフランスの作家です。本作品と『悲しみよ こんにちは』が彼女の代表的な小説になるかは思います。
僕がこの本を手に取ったきっかけが、村上さんの『カンガルー日和』に収録されている『バート・バカラックはお好き?』という短編小説です。文通のやりとりを通して手紙の指導を行うアルバイトをしていた主人公が、その仕事を辞めるときにやりとりをしていた女性に実際に会って食事をすることになります。その女性が好きな作家というのがサガンで、『ブラームスはお好き』を気に入っています。ということもあって、『バート・バカラックはお好き?』のタイトルがつけられたのだとは予想されます。
『ブラームスはお好き』のあらすじとしては、夫を捨ててデザイナーとして自立し、恋人を持つポールに対して、15歳年下の青年シモンが夢中になり、結婚を申し込むという流れです。ポール、その恋人のロジェ、シモンを中心に、彼らの心情や関係が描かれています。パリを舞台に、おしゃれな恋愛模様という印象です。
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