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リリコン初体験その3・THE SQUARE & A.O.I

 プロフィールにも書きましたが筆者が初めてウインドシンセを意識したのは中学生の時、”ザ・スクエア”のリリコンサウンドを聴いてから。当時は朝から晩までスクエア(レコードとかFMエアチェックとか)を聴いてました。リリコンを手にしたらやっぱり当時のソレをやってみたくなるわけで、どんな感じになるのかやってみました。

なお、3曲目は事情により無音状態になっておりますが、音のみこちらにございます。https://soundcloud.com/wx5sandbox/travelers-practice20201115

 1曲1曲仕上げていくととても時間が足りないので、EWIやWX5でなくリリコンで吹くとどうなるだろう、という確認練習の記録としてざざざっと7曲、集めました。もう少しオリジナルの音色に近づけるにはディレイエフェクトが必須ですが練習でもあるのでリバーブだけでやってみました。音色はSAW波中心。

 やってみた感想として、一番リリコンの個性を感じたのはyoutubeでは無音になってしまってる3曲目「Travelers」でしょうか。この曲は一番思い入れがあるので完コピ目指して練習したのですが、アドリブ部分のフレーズの雰囲気、EWIやWX5ではなかなか難しくて少なくとも僕には再現できなかったのでいまままで諦めていた部分です。リリコンで試せる機会なので気合いをいれて練習しましたが、そんなに悩まず予想よりも簡単に雰囲気が出せてしまったかも。最後の高音で「ポペッ」とやるフレーズ、WX5とかだとどうにもかっこわるいんですけどなぜかリリコンだとカッコ良くなるんですよねー。高音でも音が痩せないとこと、リリコンだと高音域で音程が正しく出ないのでその片の音程のハズレ方とか揺れ方とか、それに伴う”高い音を人間がなんとかがんばって出してる感”が生楽器に近いに感じるのかもなあ、と思いました。
 あとは音の出だし・消えかたのスムーズさ・自然さが、微妙ではありますがEWI・WX5とは違うのでそういう個性の違いはやっぱり出るなぁと思いました。


 さて、前回まではピアノ伴奏での演奏でしたが今回はエレクトリックな伴奏での演奏ということでもうひとつ、エレクトリックな伴奏でやってみたのがA.O.IのアルバムMouth To Hands収録の”Autumn”。

 近年の最初のEWI教則本である"EWIマスターブック"にA.O.I.でEWIを演奏している宮崎隆睦氏の解説付きで楽譜とバッキングトラックが収録されているのでそれを使わさせていただきました。

 オリジナルでもメロディーとアドリブで異なる音色が使われており、それもあって試しに間奏中にSEMのツマミを回して音色を変えるということをやっております。

 リリコンでやってみた感想としては「この曲はEWIのほうが良い」と思いました。リリコンの特徴のひとつは「ダウンリップベンドでの表情がつけやすい」ところだと思うのですがこの曲のメロディーはそれが活きるフレーズが少なくてむしろEWIで安定した演奏をしたほうが気持ち良い曲だなあと思いました。ていうか我ながら音程が不安定すぎますねぇー。何故かこの日は特に不安定でこれ以上どうにもならなかった記憶が。演奏中正しい音程で音を出すことに神経の多くを使っている状態なので疲れるのと、アーティキュレーションに集中できない・・・・最近のEWIはこの辺の心配は皆無ですからそのメリットは一番大きいですよあらためて。

さらにリリコン話つづく・・・・

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オリジナルの素晴らしいアルバムはこちら
A.O.I / Mouth To Hands


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