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そういう年齢なのです。

半月ほど前のこと。
どうも、脈が飛ぶ、動悸がする……と、気になり始めました。
それまでにも、何度かあったことなのですが、今回はかなり頻発するのです。
「こりゃ、再診時に先生に相談だな~」
ちょうど、その週末、いつもの婦人科の再診が入っていたのです。

しかし……怖かったのは事実で……

再診日。
いつもの総合病院のA先生にお話しすると、
「念のための検査、しましょう。カナデさんのことだから、心配でしょ?」
「あ、はい……」
私がもんのすごい「心配性」ということをA先生は、よおぉぉぉぉく知っていてくださっているので(苦笑)、すぐに、循環器内科と検査などの手続きを取ってくださいました。総合病院という強みですね。

レントゲン、心電図、心エコー、その後、循環器内科の外来、最後は婦人科へ戻る、という順番。
実はいつもの婦人科の再診のあとは、心理カウンセラーのKさんとの雑談(という名の再診)が入っているのですが、まずは検査が先。A先生がKさんに院内携帯電話で連絡を取ってくれました。
レントゲン撮影室へ行くちょっと前、婦人科外来の待合室でボケッとしていたら、Kさんが婦人科外来の自動ドアの向こうから小走りでやってくるのが見えました。
「あれ?Kさん」
「おはようございます、カナデさん。今、A先生から聞いたよ。大丈夫、大丈夫」
と、私の顔を見て、こう言ってくれたのです。
「そういうお年頃なんですよ。あとでまた、会いましょう」
Kさんとも7年のおつきあいがあります。やっぱり、怖がりな私のことを理解して下さっているおひとりなのです。
小さくアタマを下げて、私はそのまま、検査に向かいました。

8年間、通っている総合病院、どの検査室がどこにあるのかは、ある程度、アタマの中に入っています。8年前の入院・手術前検査でもあちこち、歩いた思い出もありますからね……(^_^;)

循環器内科なんて初めてだわ……

3つの検査を終えて、循環器内科の外来へ行くと、クラークさん(医療事務担当。受付の人です)が、検査結果が出るのにちょっとかかるということで、その間にKさんと話すことになりました。
「本当は結果が出てから、お話ししたかった……」
と、私が呟くと、
「まぁ、検査結果が出るまでタイムラグ、ありますからねぇ」
Kさんも笑いながら言ってくれました。
不安な気持ちをぶちまける私(Kさんには隠し事はせず、あらいざらい、気持ちを吐露することができます……貴重な方です)。
「大丈夫。なにかあっても、A先生や私が、カナデさんを支えますよ」
Kさんの言葉に、本当に嬉しくて、ボロボロになってしまいました。

その後、循環器内科外来までKさんと移動。
で、待つこと15分くらいかな。診察室に呼ばれました。循環器内科の先生はF先生。ぼそぼそっとしゃべる方なので、聞き取るのにちょっとだけ(私、片耳が少し聞こえづらいのです)気になりましたが……
「心電図、レントゲン、心エコーでは特に異常は診られなかったです」
データを画面で見せてくれました。
特に目を引いたのは、心エコーの画像。元気に動いている私の心臓。
で、念には念を入れるという意味合いも込めて、24時間、心電図をモニターすることになりました(ホルター心電図検査)。

すぐに手続きを取って、翌週にはホルター心電図を取り付けて検査。
翌日、アサイチで病院でとりはずし、そのまま解析してもらうことに。

さて、あれから一週間後の本日。
再び、循環器内科へ。一番にF先生に呼んでいただくことが出来ました。
「結果から言うと、期外収縮(きがいしゅうしゅく)というものです。特に問題もありませんでしたよ」
24時間のデータをザッと見せてもらいましたが、規則正しいグラフがずっと続いていて、お昼過ぎと翌朝の早朝(目が覚める少し前)に、ちょっとだけ脈飛びがあるくらい……
「あ、でもね、心身ともにストレスを溜めることはあまり褒められたものではありませんので……」
あー……ストレス……こればっかりは……仕事柄……ううううむむむむ……
「ありがとうございました」
「いえいえ。身体とココロの健康は大事です。これからも大事にしてくださいね」
ぼそぼそっと……でも、笑顔でF先生は言ってくださいました。

診察室を出て、ドアを閉じて。
「……」
ボロボロと涙が……これで、本当に気持ちが落ち着いた、気が楽になったのでしょう。知らず知らずのうちに泣いていました。
と、そこに通りかかったのは、婦人科外来のクラーク、Iさん。このIさんとも、8年間の繋がりがあります(私が入院・手術した時は、婦人科病棟のクラークさんだったのです)。
「あれ?どうしたの、カナデさん。今日はウチじゃないよね」
「あ、こんにちわ。いえ、先週、A先生からの紹介で、循環器科で……それで今日がその診断結果が出た日で……今、聞いてきました」
「ああ、そういえばそうでしたね。で、どうなりました?」
「おかげさまで……異常なしでした」
というと、Iさんは、ぎゅーっと抱きしめてくれたのです。
「よかったねー!本当によかったー!」
「ありがとうございます……っ!」

この総合病院にお世話になって8年目になります。
大きな病院なので、まぁ、色々ありますが、私にとっては、どうやら相性がよかったようです。
なんといっても、主治医のA先生には、アタマが上がらない。手術の執刀医でもあります。ずっと、診ていただいています。何か体調で不安があればA先生に話しをする、というのが通例。先生も、そのことを勧めてくださっています。ホントにありがたい。

年齢的なものもあるのでしょう。
あとは、この気候。
あまりにも気温の寒暖差が激しすぎる……
でも、心身ともに健康でいたいというのは、誰でも同じだと思います。
8年前に大病を患って以来、自分のカラダの異変などには、やたらと過敏になっているところもありますが……でも、ふだんから、自分に対して気を付けてあげるのは大事なことじゃないかとも思っています。

この先、少しでも、健康で過ごせるように。

※「期外収縮」については、ほとんどの人に起こっていることのようです。ただし、あくまでも今回の件はカナデ自身のことです。脈が飛ぶ回数が多い、動悸があるなぁという症状が気になる方は一度、専門科目での診察・相談、おススメします。
早めの行動がカギですよ。