雑談の手札
相手の家庭事情や性的嗜好などをあんまり自分から話題にしないなぁと思った。
相手が話したい人なら良いけど自分から質問することは殆どない。
別にこれは人権だとかLGBTQがどうしたこうしたとかいう話ではなくて。単に他人のプライバシーには興味がないんだよね。
それならどんな話をするだろうか?
例えば「最近暑いね〜」という言葉から始まる会話。ここから何を話すかなと考えてみた。
・30年くらい前の8月の天気を検索すると面白い。最高気温が35℃くらいでしかも1〜2日しかない。最高気温26℃とかも普通にある。そういや朝のラジオ体操涼しかったもんな〜夏が過ぎ風あざみ。
・江戸時代は寒かった。地球規模で小氷河期と呼ばれる気候だった。だから浴衣で十分だったし、風鈴で「まぁ〜涼しげ」なんて余裕でいられたんだな。
・日傘は素晴らしい。体感5℃違う。マジで男子もオススメ。日傘 OR DIE。
・気候変動。中国からの二酸化炭素の排出量が爆増した期間に気温が比例した上がり方しないのはなぜか(CO2は気温上昇に関係ないのか)。どちらにしろ出し過ぎは良くないから中国とアメリカはもっと頑張りましょう。
・常夏のゆるい音楽、ルーズな文化はナンクルナイサーでストレスフリー・オンザビーチという仮説がある(ない)ので人の金で検証させてほしい。
などなど。
上記のようなことをどう思うのか、話し合いたい。…我ながら清々しいほどに相手への個人的な質問がないな。
もう少し人間に興味を持たないとな。
逆に家庭事情や性的嗜好についてばかり探ってくる人はどうか。
僕と違って他人に興味があるかというと、そうでもない気がしている。生活を楽しむための手札がないのだ。自分を他者と比べて安心したり落ち込んだり、同情してエンタメ扱いして遊んでいる。でもさ、その札は使い捨てなんだぜ。
そういう人に使い捨てられた自分のプライバシーが雨に打たれて萎れているところを眺めた経験はあるだろうか。泣きたくなった経験は、皆さんにもあるだろうか。
雑談の定義は知らないが、深いテーマについては話さないものだと思っている。だからこそ家庭事情や性的嗜好については避けた方が良いのだ。難易度が高すぎる。他人の心に土足で上がり込むには覚悟が必要だ。責任も伴うし、多くの人はその責任を果たさずに御勝手口から出てゆく。
時折そんな粗雑な扱いをされることが気持ちが良いときもあるから人間って難しい。
あとそういえば僕はスポーツを知らないのでこれも難易度が高い話題だ。僕の手札には「オオタニ」と「羽生結弦」、あと「ミトマ」くらいしかない。野球とフィギュアスケートとサッカーの人というくらいは知っている。でもルールすら分からないレベルの知識なのでスポーツの話題は万事休すDEATH。
雑談の手札は沢山ある方が楽しい。多くのことに興味を持って、プライベートに首を突っ込むのではなく(そしてスポーツ以外の話題で)、用法要領を守って正しくお喋りしましょう。
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