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ニンジャスレイヤーをAoMシリーズから読む/S4_15「アシッド・シグナル・トランザクション」(中)

こんばんは。AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
雪が降りました。子どもらの冬靴を出して窓際あったかボードを設置して、ガラス窓にプチプチを貼るか思案しています。プチプチ、効果は確かなんですが、設置(窓ガラスに合わせて全部屋分カットする)と撤去(春になったらすみやかに撤去しないと取り返しのつかないレベルで跡が残ります)が面倒すぎて…億劫。あとただでさえ足りない日光がさらに遮られるのがつらい。

でも断熱効果は高いんですよね〜……はぁ……週末やるか。

前回の感想はこちら。

【前提】望月のニンジャスレイヤー知識

・書籍第一部を3巻まで(中断)
 →6年経過(ほとんど内容を忘れる)
 →『スズメバチの黄色』読了
 →AoMシーズン1〜3読了+後、PLUS加入
 →AoMシーズン4実況+旧三部物理書籍12巻(今ここ)

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。シーズン4 第6話。

シーズン4:「アシッド・シグナル・トランザクション」(中)

セトは、魔術を用いて狩人と獣の衝突エネルギーを簒奪していた。フジキドとナンシーはダークカラテエンパイアの企みを阻止すべく、儀式への介入を試みる。ナンシーを物理面から支援しようと、ピザタキはセトの経営するエネアド社深部へと潜入を開始する!

 ♯4

ヨウナシちゃんのために躊躇なく治療費を自分付けにし、心配だろうに今の己にできる限りのことをやろうと街へ駆けだしていくザナドゥくん、あんた真の男であり誠の友だよ!!

インスピレーションは裏切らなかった……!
ザナドゥは拳で目頭をぬぐい、力強く立ち上がった。

目頭を拭うところ、私までグッと来てしまいました。
どうにもならないことに抗う力が、すべて彼自身から生まれたオリジナルだったらもっとよかったのかもしれない。ザナドゥくんだって一端のアーティストです。自分ひとりのグラフィックでは効果がなかった。でも、偉大な作品に便乗したら結果が出た。思うところがないなんてことはないはず。
それでも、ザナドゥの手が加わった構図で、オリガミから遠い病院にも「アート」を届けられたからこそ、ヨウナシを治療してもらうことができた。これは紛れもない事実です。便乗だろうが無断コラボレーションだろうが、友人の命は確かにザナドゥ自身がつかみ取ったものなのです! 頑張れ、ザナドゥくん、頑張れ……!!

タキは答え、僅かに離れた地点で沸騰する黒い球体を横目で見た。『平気に決まってら』

オ゛ワァァァ゛、、ここぜったい姉貴を失った時のトラウマ蘇ってるでしょおお!?!?

『(略)サロウを覚えてるな?』『ハイ、勿論です!』『(略)こういうの慣れてンだろ?』『ハイ! ビル構造も、ひと通り頭に入れましたよ! 打ち合わせ通り行きます!』『そうだ!』

コトブキちゃんとタキさんの息ぴったり会話、最高ーーー!

そして自我崩壊したリンちゃんを真横で見せられ続けて不安でないわけないのに、姉のトラウマが蘇って震えるほど怖くてたまらないだろうにそれを通信先のコトブキには悟らせないタキさんがさぁ! あああぁもう!!!

エネアド社への潜入シーン、シーズン1最終エピソードのオムラ空中要塞潜入を思い出します。思えば遠くに来たものです。

向かい合ってアイメイクするシーンが好き! マスラダくん手先器用だからメイク上手そう。

「暗記してあります、私は記憶力に自信がありますからね」

コトブキちゃん常にのほほんとしており微妙に危機感が薄いところ好き。しかし二人が逐一タキの言葉を思い出しながらその指針に従って次々とトラップを潜り抜けて奥に進んでいくというチームプレイを見せつけられてもなかさんの正気は瀕死です。マスラダが一切の躊躇なくギロチントリイ(ギロチントリイ???)を潜り抜けるところなんかタキとコトブキへのゆるぎない信頼を感じて転げまわってしまいました。チームピザタキ最高だよー!

ニンジャスレイヤーの真後ろに突如出現したニンジャは折り目正しくスーツを着ており、その頭部は黄金の立方体であった。

は?

◇◇

 ♯5

エネアド社最深部デッキ前に到達したニンジャスレイヤーとコトブキだったが、ナンシーからの応答はなかった。タキは無事なのか? 確かめる間もなく、彼らの前にエネアド社のニンジャ・ゴールデンドーンが現れる!

ニンジャスレイヤーが踏み込むのと、ゴールデンドーンの頭の黄金立方体が光り輝き、虹色の円光が放たれるのは同時だった。

ナラクちゃんの微妙に役に立たないアドバイスをガン無視してコトブキ絶対助けるマンしてるマスラダからしかとれない旨味成分がある。ありがとうございます。

『違う……違う。お前じゃねえんだ』タキはぐっと堪え、子供ナンシーを持ち上げて機嫌を取った。『大変なんだ。今。ヤバいんだよ。おじさん達も、お前もな……』

事ここに至っても、小リンちゃんに当たり散らさないタキさんがさぁ……もおおおお……

(姉貴)奥歯を噛みしめるタキの表情が歪んだ。(そこは、どんなだ。ニューロンが焼ける時、寒かったか。それとも、寒さを感じる暇もなかったか。オレがスットロく、寝てる間によ……)

ビャーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
やっぱり姉貴のトラウマ刺激されてるじゃん!!!?!??
タキのパーソナリティに深く影を落とす最大のトラウマ、ニューロンを焼かれた姉貴……その再演がまた……

『……ニンジャスレイヤー=サン』彼は震え声で呼びかけた。

えっ

(フリーズ)

まってください

『オ……オレ、どうすりゃいい!』声が歪み、大粒の涙が溢れた。『セトが。ナンシー=サン、ダメになっちまった。それで……オレにはどうにもできねえし……』

え、な、何で呼びかけ……
えっ

弱音を……泣きながら……一番深いところにあるトラウマを……ヤバい状況にあるってわかってるマスラダに……いや、待って、だってタキさんがさ、今までマスラダにこんな弱みを見せたことって……ある? えっある? タキさんは仲間を心配してたことはあったけど、心配が過ぎるあまりキレたりしたこともあったけど、己の一番やわらかくて弱い場所は強がって絶対に見せたりしなかったわけじゃないですか。それはマスラダも同様ですがお互いに意地を張って相手の弱いところ(あるのはわかっている)に触れないできたじゃないですかそれを、真っ先に……呼んで……

please wait



あ、え、あの、だ。
だってタキさん、マスラダの前ではこれまでずっとデジタル・オーディンとかオレのタイピングが神でとか、強がって大言壮語して、偉ぶって大口叩いてたのに………泣きながら……、「オレにはどうにもできねえし」? 何???? マスラダに「オレにはできない」って弱音を……(でもやらなきゃ姉貴が死んじまう)っていう弱音を真っ先にニンジャスレイヤーに吐露して?

幻覚……?

『おまえだ』ニンジャスレイヤーは言った。『おまえがやるんだ、タキ』





だめですねここ最初の実況で頭がパーン!となり今回読み返して10分ほどフリーズし一晩経っても冷静になれずさらに1週間は寝かせて感想を書いているのにまだ冷静になれない!!!!!

というかマスラダの「おまえがやるんだ」、「タキにはやれない」とは微塵も思っていなさそうなところがささあああああああもうだめです
ハッキングのことは何もわからないけれどおそらく薄々これがどんなに危険な仕事かくらいはマスラダにもわかっておりタキには何のリスクもないとは思っていないのでしょう、けれども「タキにやれない」とはおそらく微塵も思っていない!

そういうところだぞマスラダ・カイ!!!!!!!!!

『うるせえ! オレが、やる!』

ビャーーーーーーーーー!(号泣)

マスラダの言葉をそのまま反芻して復唱し尻込みする心に火をくべてる感じがもうさああああのさあ!!

『イヤーッ!』
カラテシャウトで我に返ったタキは、コトブキの視界に映る赤黒の姿を見た。それはニンジャスレイヤーが全身に凝縮したカラテを解放し、弾丸めいたトビゲリを繰り出した瞬間だった。

ニンジャスレイヤー=サンのシャウトで我に返るタキ……

なにこれ公式?泣いてるんですけど 夢じゃなくて????
というかシーズン3でもありましたよねタイクーン戦でボロボロになって気を失いかけたマスラダがタキの通信でハッと気絶に抗うやつ写し鏡みたいなことしやがって何なんだよもおおお公式が優しすぎて世界が美しいよッ!!

『無茶しねえでくれ!』『無茶ではないわ。これは必要に迫られた対応というの』『う……うるせえ、子供だったクセしやがって』

姉弟方面から心を狙撃してくるのやめてくれますう!??!?

嘘ですありがとうございます大変感謝しており決断的ドネートを今後とも継続していく所存でございますボンド&モーゼスに提供していただくドストライク家族未満師弟以上の姉弟関係をわたくしは大変ありがたく拝受しており

『協力に感謝するわ、タキ=サン』『ヘッ』タキは鼻を擦った。

待って、おーばーきる、やめ、

やめてよお……!

タキがコトブキちゃんの共有視界でマスラダ見守ってるのもまた……焼きカラメルみたいなコクのあるうまみがあり……

「……やったのか、タキ」ニンジャスレイヤーが呼びかけた。




◇◇

限界なので今回はここまでです。
レタス食ってるセトさんに突っ込みたい気持ちもあるんですけどそこまでの気力がもう……だ、だってタキが……

というわけで、後半に続きます。
ではまた、次の記事でお会いいたしましょう。

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次の感想はこちら。

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