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ニンジャスレイヤーをAoMシリーズから読む/【バトル・オブ・セイクリッド・ホウチョウ】

こんばんは。AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
先週から寒いですね! お住まいの地域はいかがでしょうか。私の居住地域はマイナス5度を下回り、吹雪が荒れ狂い、窓は全室凍り付いて換気もままなりませんでした。冬なのに暖かいのも落ち着きませんが、寒さもほどほどがいいですね。

今回は、シーズン4の最終エピソード前にTwitter連載されていた特別編プログラムの感想です。もともとはPLUSのスレイト・エピソード(掌編連作)だったものを、再構成して1話にまとめた【ロンドン・コーリング】形式のお話のようですね。ニンジャはいますが、ニンジャスレイヤーはいない……異色のグルメ対決作品です。

前回の感想はこちら

AoM本編感想

PLUSエピソード感想


【前提】望月のニンジャスレイヤー知識

・書籍第一部を3巻まで(中断)
 →6年経過(ほとんど内容を忘れる)
 →『スズメバチの黄色』読了
 →AoMシーズン1〜3読了+後、PLUS加入
 →AoMシーズン4実況+旧三部物理書籍12巻(今ここ)

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです!

Twitter連載版を読みました。

AoM/【バトル・オブ・セイクリッド・ホウチョウ】

流浪の寿司職人、アキジは今日もどこかで心づくしのスシを握る。彼が肌身離さず持ち歩く業物包丁には、ある秘密があった……。

ご存知の通り、ニンジャのエネルギー源はスシである。

はい。
そういう設定、ってことですよね。
とりあえずそこは、飲み込んで読むことにしてます。はい。わかります。

平安時代よりさらに昔、古事記の時代よりスシは半神めいたニンジャの供物であり、

実際に、当時の古代米によって握られたスシの化石が出土されている事は、皆さんも学んだとおりだ。そんなスシを生み出す職人が……イタマエである。

???

心象風景です

……????????

このツイートで言ってることが、マジでなにひとつわからない。
スシの……何?

イタマエに必要とされるスキルは五つ。それはミヤモト・マサシのファイブ・リングズにも似る。 目利きの力。狩猟の力。食材加工の力。握りの力。

なんで狩猟の力が?
まあ自分で食材を取ってくるとかそういう……しかし…板前に本当に必要な力なんですか? 

プロローグ

「ヘイラッシェー」寿司屋の暖簾を、サラリマンの二人連れがくぐる。不快げに文句をつけていた初老のサラリマンは、ミソ・スープの香りに泣き出してしまう。

冒頭5ツイートにわたるネオサイタマの猥雑な描写、いいですね。どうしようもないクソみたいな欲望都市ですけど、だからこそ愛おしくなってくるといいますか。ストリート育ちのマスラダくんは、始末屋を続けるうちに目にした光も闇もすべてをひっくるめて、この都市を愛しているんだろうな(それはそれとしてハッケ僧侶って何?)

「その、タラバーは……海に舟を出し……獲ったカニなんです」アキジは静かに言った。

初老サラリマンは感涙にむせんでいるし、アキジさんは静かな佇まいで美味しい料理を出してくる。感動的なシーンである一方で、私の頭を(ネオサイタマの……あんな何が浮いてるのかもわからないヤバい海で獲ったカニで……出汁を!?)という不安感が掠めてそのまま通り過ぎずに居座っています。

◇◇

【第1幕】

コロシアムで意味不明な寿司闘技とかしてる

「コーローセ!」「コーローセ!」「コーローセ!」「コーローセ!」血に飢えた観客たちのコロセ・チャントが響き渡る地下闘技場において、今、絶対禁忌の闇試合が展開していた

……。

……おかしいでしょ

いやもうすべてがおかしいでしょ

絶対禁忌の闇試合ってなんですか?
なんでスシ対決で「コーローセ!」なんて言葉が飛び交うんですか?
おかしいと思います。

闘技場、観客、調理台。確かに過激なスシ勝負プログラムTV一般で見慣れた光景だ。

見慣れた 光景 …… ?

何、言ってるんですか?

闘技場を……スシ勝負プログラムTVで……、見慣れ?
は?

そして天井に掲げられた「殺寿司アム Colosushieum」というショドーも極めて恐ろしかった。コロスシアム……ここでは一体、何が行


心象風景です

クソが!!!!!!
クソみたいな欺瞞観光都市がよお!!ネオサイタマもダメだけどキョートもダメ!! 全部ダメ!!!!!(地団駄)
俺の包丁を喰らえ!!!!!!!!!

ハァッハァッ キレてしまう! 理不尽に屈したくない私の常識的な心の壁がせりあがりウォールマリアに!!

「アキジ=サン。待っていろ。俺の憎しみが……俺のスシが貴様を殺す」

私の憤りもこのまま発酵させていけばコロスシアムを滅ぼせると思います。
滅ぼそう、コロスシアム概念。

◇◇

【第2幕】

スシ・バー「みよきの」の立て直し、若女将ユミメとの涙の別れ。今日もまたアキジは一人、雪の街に去り行く。……だがその日、旧き因縁が彼の背を捉えた。アキジが伝説の包丁職人オンゾ・ナフダから受け継いだ、聖獣包丁を狙うものがいる。その名もブラックウインド。職人オンゾの息子にして、ニンジャの……寿司職人である!

「どうすれば貴様を真の意味で殺すことができるか、俺は考え続けた。そして答えに辿り着いた……!」彼は客たちを示した。(略)
「……こいつらは、大事な審査員だ。これから行われるスシ勝負のな……」「勝負の、審査員」

ちょっと意味がわからないですね。
頭を包丁で切り開いた方がいいんじゃないですか?

アキジは布を解き、ドラゴンの包丁をあらわにする。リイイイン……。ドラゴン聖獣包丁がクィリンの神獣包丁に共鳴している!?

いやおかしくない?
寿司包丁にそういう……共鳴機能はなくない!?

ブラックウインドは全身から凶悪なキリングオーラを放った。だが彼もまたハンコを押した。血に塗れた呪われしニンジャにも、最後の一線と言うべき礼儀作法、契約遵守の精神が残っていたのである。

こういう「忍殺社会におけるハンコの神聖さ」を強調する描写を読むたびに、【キタノ・アンダーグラウンド】のマスラダがいかにめちゃくちゃだったのか理解わかってしまうの、面白いですよね。

「くだらない契約書はおれが焼けば無効」発言、私が思っている以上に冒涜的だった可能性……あるな。

◇◇

【第3幕】

ブラックウインドは4つの聖獣包丁を取り戻し、父の無念を晴らさんとしていた。瀕死のオンゾから直接ドラゴン包丁を受け継いだアキジだけが、聖獣包丁の散逸はオンゾの意志によるものだと知っている……。だが、スシ勝負は始まってしまった。審査員全員がニンジャに脅され、始まる前から勝敗の確定している、卑劣そのもののスシ勝負が!

……マグロは、泣いていた。美食とは本来、生の喜びである。憎しみの道具として消費される無念に、泣いていたのだ。

……あ、はい。(しんだめ)

……彼は崩れるように、床に両膝をついていた。「……負けだ。アキジ=サン。この俺の……負けだ……!」

よ、よかったね。
よかっ……?

「脅して食わせた時点で、俺のスシはもはや "味" ではなくなる。他でもない俺自身が、はなから俺のスシを否定していた……!」

そうですね!!
できれば無辜の市民を捕まえる前に気づいてほしかったなあ!!!

その日、キョートの空は灰色がかった青色で、モミジ混じりの風は冷たかった。

文章上手いですね。

それはそれとしてこのエピソード……何だったんですか?

◇◇

今回はここまで。
次はいよいよトリロジーに行くか、もう一つのTwitter年末プログラムで連載されていたナゾナゾトロッコエピソード(冒頭だけ斜め読みして危機感から退避していた)を読むか、どちらかになると思います。
ではまた、暖かくしてお過ごしくださいね。おやすみなさい!

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次の感想はこちら。

ナゾナゾトロッコエピソード

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