色温度(ホワイトバランス)の意外な落とし穴
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
以前、色温度について書きましたが、その続編です。
光の種類や、太陽の高度、日陰なので、色温度が変わります。
デジカメで撮った写真の色温度を修整することがあると思いますが、意外な落とし穴があります。
今回は「色温度の意外な落し穴」についてです。
本題に入る前に、こちらの記事を読んでいただくと理解の助けになるかもしれません。「脳内キャリブレーション」がキーワードです。
ドレスの色は、何色?
2015年にSNSで話題になった「ドレスの色」です。
投稿されたドレスの写真が、「白金」に見える人と、「青黒」に見える人がいて、論争になった事件です <ーー大げさにするw
ドレス写真の投稿者のSNSから、問題のドレス写真が消えてしまっているので、別のサイトのリンクを貼ります。
写真のドレスは、「白金」ですか? 「青黒」ですか?
私の家族で試してみると、二分しましたw
ドレスの色は「青黒」です。
リンク先に色々と書いてありますが、そういう事ですw
ちなみに、朝型か夜型で見え方が変わるっているのは、根拠なしのウソ情報です。
その他にも、クリエイティブ(右脳派)か理論的(左脳派)で見え方が変わるっているのもあるらしいですが、こちらも根拠なしです。
写真関連で、この話題が取り上げられているところを、私の知っている限りでは聞いたことがありません。
なぜ「白金」に見える人がいるのか
「白金」に見えている人は、逆光下にドレスがあると見ているというのが通説になっているようですが、それもあやふやです。
「白金」に見える人に、背景の光っている部分を隠して見せても「白金」に見えると答えるので、全く別の要因のようです。
眼の錐体が少し異なるのか、脳内で色補正が入っていることが考えられます。
いずれにしても、どれも確証がないようです。
なぜ同じ色なのに「違う色」として見えるのか
ドレスの写真のような中途半端に色が違って見えるより、全員が「違う色」に見えてしまうものが無いかと探してみました。
かなり驚いたかと思います。
真ん中の薄い色と、端っこの濃い色が同じ色です。
多分、全員が「違う色」に見えていると思います。
映像で誤魔化してないかチェックしてみました
真ん中のタイルは RGB:134 108 98
端っこの濃いタイルは RGB:119 94 88
数値が少し違いますが、同じ色のようです。
眼の錯覚で違う色に視えているようです。
影の部分と光の当たっている部分の色温度の差を利用しているのと、市松模様という当たり前のパターンで脳を騙しているためですが、脳内キャリブレーション(思い込み)が、強烈に働いていることがわかります。
人は皆、違う色を視ている
モノの色は決まってますが、見る人によって違う色に視ているということがわかります。
特に、脳内キャリブレーションは、無意識で行われるので、真の色を視ることは不可能です。
人は皆、違う色を視ていることになります。
写真を投稿していますが、私とは違う色で写真を見ている可能性があることがわかりました。
ちなみに、私は、ドレスは青黒に見えます。
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