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写真は未来がない

過激な言葉をタイトルにしてみました。

写真は、撮って後で見る ものです。

あー、あの時はこんなんだったよな。
とか、
旅行は楽しかった、景色も最高だったし。
とか。

写真を見て、
未来はこんなことになるのか
ってないですよね。

未来が写るカメラがあれば欲しいものです。

シャッターを押して、その後で見る写真は過去の記録なんです。
そう、写真には過去しかないのです。

人は、写真をきっかけに思い出すのです。
リアルな体験だったことを、写真を見ることで繰り返し疑似体験しているのです。

写真って、高速シャッターだと 1/8000 の時間の世界だったり、長時間露光だと数十秒からもっと長い時間の世界を写し取ってます。

露光している時が、写真の「現在」とすると、「現在」の時間幅が1/8000から数十秒・数分と、とても広いのです。
それが1枚の写真に納まっているのです。
写真って不思議なものです。

目で見えない高速の世界、じわりじわり変化して気付かない世界が、写真では一目瞭然です。

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写真を撮ったときにリアルに体験しているはずなのに、写った光景をそのまま見えていない世界が写っているのです。

もう一つの過去が発見できるのも写真の醍醐味です。

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未来を写せるカメラや、未来を写した写真を見ることは、これからもないでしょう。
しかし、頭の中で、「次はこんな写真撮ろう」って考えている時は、未来の写真が頭の中にあると思ってます。
そのイメージを写し取り、「写真」という過去の記録に仕上げる。
写真を撮るってこういうことだと思ってます。





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