マガジンのカバー画像

US Residency Match

43
卒後9年目で挑んだ内科マッチング。2020年にフェローシップマッチに強いuniversity-programにsuccessful match!
運営しているクリエイター

#NRMP

循環器fellowship application④:ERAS CVの埋め方を工夫する

レジデンシーアプリケーションの時はただ淡々と業績や趣味を入力しましたが、それでは全くイケていないことが発覚。今回のフェローシップアプリケーションの時はかなり工夫しました。本記事では私のお勧め入力方法を紹介します。 論文1st authorの論文がしっかりとあり、そして強調したいoriginal articleもある場合は目立たせるべきです。が、ERASはOriginal articleもAbstractもCase reportもすべて混ざって表示されるため普通に入力してしま

日本人IMGが過去にマッチした内科プログラム

過去にマッチした人のリストを載せていないプログラムも多く、全てを把握できた訳ではないですが、私が調べる限り、日本人とアフィニティが強いプログラムは下記2つ以外ないです。マッチに参加する日本人が少ないにも関わらず2つもあるので、他国IMGと比べると贅沢な方かもしれません。 ・University of Hawaii ・N-Program この記事では、日本人がマッチした上位プログラム(500個を超えるプログラムの内、100位圏内くらいの良いプログラム)の情報のみ共有しておき

USMLE全て90パーセンタイル越え。私の完全上位互換であるnon-US IMGがマッチした先。

常に上には上がいます。特に日本から出ればいくらでも。 私より1つ前のシーズンですが、私と同じ卒後9年目にも関わらず、内科カテゴリカルでIvy Leagueにマッチしたnon-US IMGがいます。私よりも全然素晴らしい業績の持ち主だったので、どういったcandidateだったか紹介したいと思います。 ・・・ Step1:259 Step2CK:264 Step2CS:1発合格 Step3:マッチング参加時は受験してなかったものの、その後受験して250点ほど獲得。 Oth

ERAS2020を振り返っての反省点と雑感

自分が行った準備に何か改善点はなかったのかどうか等、振り返ってみて感じる点をいくつか残しておきます。 ・・・ ・私は基本的には同じPSを全てのプログラムにassignしました。しかし、個別のPSを用意する方が効果的だと思います。インタビューに誰を呼ぶか決める際まずUSMLEのスコアでフィルターをかけるものの、誰をインタビューに呼ぶか迷った時、PSの中身がプログラムの目指すものと被っている方が有利です。たとえば、underservedな患者さんを診療することを強調しているプ

D.O.がヤバイ。IMGがどんどん不利になっていく理由。

D.O.という言葉を聞いた事がある人は多いかもしれませんが、この学位に関して詳しく知っている人はあまり多くないと思います。ここ数年のDOのトレンドは脅威なので、よく理解しておいた方がいいです。 アメリカ人が医者になる方法は3つアメリカで医者になるためにはM.D.の学位を取得できるmedical school(=allopathic medical school)に入学するのが王道です。しかしアメリカには現在153校しかallopathic medical schoolがあり

Match Weekと第1希望にマッチする割合

毎年3月中旬にMatch Weekがあります。ERAS 2020では3月16日がマッチ結果の発表及びSOAPの開始、3月20日がいわゆる「Match Day」で、マッチしたプログラムの結果発表でした。 SOAPはMatch Weekの初日(月曜)にアンマッチと発表された人が参加する再マッチングシステムです。Match WeekまでにSOAPに関する案内がNRMPから何度も届くのですが、全員に届く案内であり、マッチしていないことを意味する訳ではありませんのでご安心を。 Ma

ROL (Rank Order List)の作成と承認

ほとんどのプログラムが1月中には全てのインタビューを終了し、その後選考委員で会議を開いて誰をランキングに入れるか最終決定するようです。私達もROLの作成が1月中旬から可能となり、applicantもプログラムも2月末(ERAS 2020では2月26日)がROL作成の締め切りとなります。 ROLはレジデンシー申請に使用したウェブサイト(MyERAS)と異なるサイトで行うため、registrationが必要です。9月中にアカウントを作成できるようになりますが、有料です。ERAS

Residency Interview③:当日の流れ

大まかな流れは下記の通り。 ・受付(集合時間は様々で、私の場合は早くて7時半、遅くて9時でした) ・Opening、プログラム紹介(軽食付きのことも) ・モーニングレクチャー(チーフ、レジデント、ファカルティによる症例検討会) ・インタビュー開始(インタビュー数は1〜2つで、PDとレジデントの組み合わせが多かったです) ・院内ツアー ・現レジデントと昼食 ・Closing(1−2時頃解散) 気付いた点・集合時間30分前に着くのは早過ぎと感じました。ただ、病院に着いてから指定

Residency Interview②:インタビュー対策

私が行った対策は ① インタビューの対策本に記載されている質問の回答を大まかに作る ② 自分のCVを元に質問を自分で考え、伝えることをまとめる ③ プログラム毎に質問を考える ④ 友人とSkypeで練習 ⑤  1人で練習 ・・・ ①  私が使用した対策本は以下の2冊です。どちらも有名な本だと思います。他にも参考書はあると思いますが、多分どれも大差ないです。 この本に記載されているほぼ全ての質問に対し大まかな回答を作りました。合計で100個弱程度あると思います。Behav

Successful Match!!

用意周到で挑んだ内科レジデンシーのマッチングでしたが、無事フェローシップマッチに強い大学病院にマッチできました。多くの先生方と家族のサポートがなければインタビューはゼロで終わっていたかもしれません。感謝の気持ちでいっぱいです。 このプログラムのこれまでの循環器フェローシップマッチ結果を見るに(Columbia, JHH, Mount Sinai, Yale, etc)、レジデンシー中に努力すればかなり良い循環器フェローシップに入れそうなので、「研究で実績を上げ、グリーンカー

Interview Invitation③:Thalamusの使い方

カリフォルニアのプログラムからインタビューオファーが来た際、ついにThalamusを用いてスケジューリングを行いました。簡単にですが、その流れを共有しておきます。 ・・・ ① まずはERASからではなくThalamusから直接メールが届きました。実際のメールも載せておきます。「Click here」をクリックし、アカウントを作成することから始まりました。自分の情報がすでに入力されていたのでアカウント作成は一瞬でした。 ② その後下図のようなメインの画面に切り替わると思い

Interview Invitation②:信じて待つことがストレスな10月

10月の3週目が終わろうとしています。内科レジデンシーにアプライしたメンバーが数百人程いるWhatsAppグループに誘われてからたくさん情報交換してきましたが、その人達とのやり取りを通して得た情報を共有しておきます。 ・・・ ・通常10月3週目の週末までにはほぼ全てのプログラムが第一候補集団へ招待メールを送り終えている。早い所は9月か10月1−2週目に招待メールを送り、10月4週目から面接開始。10月3週目にメールをした所は10月最終週か11月から面接開始、というパターン

過去5年分のNRMPデータを用いて自分のマッチ率を予想する

自分の予想されるマッチ率や自分と似たような成績、業績を持った人達が過去にマッチできたのかどうか知りたいと思ったことはありませんか?NRMPが過去5年のデータを用いてかなり有用で面白いサイトを公開しているので解説したいと思います。この記事を読み終わってから是非アクセスしてみて下さい。 ・・・ まずは下図のように「Internal Medicine」と「non US IMG」を選択することから始まります(他のspecialtyももちろん選択可能です。NRMPではIMGはグリー

Interview Invitation①:ERASでのscheduling

9月15日からプログラム側が申請書類を確認できるようになりました。後日解説予定ですが、特殊なプログラムにもアプライしたためpersonal statementが10個以上となってしまい、LORの割り当ても変えたりしたのでバタバタしましたが、私も無事15日までには申請できました。結局164個のプログラムにアプライし、$4000支払いました。。。高い! ・・・ 通常、10月1日にMSPEが公開されるまではinterviewの招待メールは届きません。特に大学病院はきちんとすべて