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俳句を詠んでみた(日永) 

しくじりやひとり笑ひの日永かな 

(しくじりや|ひとりわらいの|ひながかな) 

四月も中旬というのに雪がちらついた日 ゆっくり温まろうと お行儀悪く文庫本を浴室に持ち込んだ  
結果 居眠りして湯船に本を浸けてしまう 
  
乾いて嵩の増した本を眺めて 可笑しくもあり悲しくもあり  
新しいのを買うべきか それとも手に取るたびに戒めるのか 
無事だったカバーを掛けて 何事もなかったようにとぼけるか 
 
誰かにこのしくじりを話して 笑って欲しくなる 春の日永