見出し画像

俳句を詠んでみた(夏鶯) 

夏鶯囀る苑や墓碑洗ふ   

(なつうぐいす|さえずるそのや|ぼひあらう) 

お墓の掃除にいく 
ウグイスがまだ鳴いていた 
春にはケキョケキョという声も混じえながら 
盛んに鳴いていたが 
夏のウグイスは整った囀りで おっとりしている  
背にその声を聴きながら 墓碑を柔らかに拭う 

母の好きだった桔梗が数輪涼しげに咲き  
ウグイスの囀り 蜜蜂の羽音 
せっせと働く蟻たち  
時間がたゆとうようにゆるやかに流れていく  

来春に向けてクロッカスの球根を植え直し 
今日の作業は終了した  

収穫を待つ麦畑
畔には待宵草が