井之頭五郎やハンチョウのように食事を楽しみたいから集中して味わい尽くす練習をしてる。
50歳になったころから、私の人生のお手本は井之頭五郎やハンチョウになりました。以前は「仕事ができて稼いでいる人」だったはず。具体的に誰だったかは、もう覚えていません。
五郎やハンチョウのように食事を楽しむ練習を始めたのですが「楽しむ」とはつまり「集中」なんだな、と気づきました。
グルメしたいわけじゃない。普段の食事をまともにしたい。
「食」を最大限に楽しむ。美味しい店を食べ歩きしたいわけではありません。そういうのはたまに、で。
普段の食事を、まともにしたいのです。
自宅でも外でも「食べる」という行為が希薄になっているから。
スマホもテレビも禁止。姿勢を正して、箸を運ぶ手に集中して。
食べるときは、スマホもテレビも禁止しました。
テーブルはきれいに拭いて、食べるものだけを置きます。
姿勢を正して、座ります。
これから食べるものを、まずは見ます。色や形をよく観察します。
匂いを感じます。
箸を運ぶ手に集中します。口に入れて、歯触り舌触りを感じ、味を感じ、飲み下します。
実って、収穫して、運んで、店に並ぶまでを想像する。
米を食べているなら、田に植えた稲が実って、収穫して、米にして、運ばれて、スーパーに並ぶところまでを想像してみます。稲作を小学生のときに実習しておいてよかった。
野菜、魚、鶏、豚、牛。都市生活者には難しいかもしれませんが、想像できる範囲で。
これ、実は以前に読んだ仏教の本に書いてたことですが、素晴らしいと思ったので実践しています。今この瞬間に集中する、楽しみ尽くすための方法です。
「楽しむ」とは「集中する」ことか。
五郎やハンチョウの食事風景とはちょっと違う? いえ、本質は同じ。他には目もくれず、食べることのみを楽しむ、という点において。
これを少し実践してみると「楽しむ」とはつまり「集中する」ことなのだろうと気づきました。
彼らも、食事のときは必ずそこに集中しています。五郎なんか、食事を邪魔されて店主とケンカしたこともありましたっけ。それほどに真剣なんですね。
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