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万年筆で書く。時間をたっぷりとかけて。なんて贅沢なんだろう。

M1000を使い始めていよいよ万年筆で書くのが楽しくなり「ちょっとメモしよ」とキャップをひねったらなんだかいつまでも書いてしまい気づいたら20分消費していた、みたいなことがよく起こるようになった。

その20分は、1日のうちに何度も発生する。するともちろん、タスクの達成時刻がどんどん後ろにずれていく。

本気で時間を増やさないと、まずいことになりそう。

「報酬は発生するけど生産性の低いタスク」があって、他者に文書を共有するやつだから、その他者に「これもう必要ないですよね、コストダウンにもなりますねよかったですね」みたいなメール送ると、いややっぱり必要だから続けてほしい、なんならこれこれこういうこともやってほしい、みたいに仕事が増えてしまいそうになって、ミイラ取りがミイラになる、みたいな。

なんとか言い繕って増えそうなところは強引にカットして話をおさめ、でもこのおかげでまた時間を消費してしまい、万年筆で書く時間が減ってしまい。

時間! 時間!

生きていく上で、生物レベルで絶対に欠かせない「寝る」「運動する」だけは省略できない。そこに「手で書く」を加えると時間は足りない。

私は字が下手なので、難しい字はiPhoneアプリで表示して、お手本にして書く。そんなことしてるので普通に書くより数倍は時間がかかる。

でも手本を見て、ああこの字のこの線の始点はここでこの角度でここを抜けていくのか、と解釈し、まねて書いてみるのが楽しいのだ。

手本を見ずに、でも走り書きよりは丁寧に書いてみれば時短できるのでは、と考えてやってみたが、おもしろくないし、やっぱり字が下手で見返したくない手帳になってしまうのでそれはやめた。

手で書くって、時間がかかる。現代において、時間はおかねより貴重だから、手書きは途方もない贅沢な行為なのだ。

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