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「文字を書く」と「文章作成」は連続しているのか、あるいは異なる行いなのか

キーボードで文字を早く打てても、私の脳が追いつきません。

いつまでも未完成の文章を編集し続けます。どれだけいじくりまわしても、画面上にはきれいなフォントが規則正しく並んだままです。

いらいらしてきます。

万年筆にはまってから、紙とペンで文章を書く快楽に気付きました。

丁寧に、無心にペンを走らせるのが、気持ちいいのです。

ここに、疑問が一つあります。

手で文章を書くにはまず文字を書きます。線や点を構成して紙面に文字を形作るのです。

「一」と書くなら、ペン先を紙につけ、右にまっすぐ引っ張り、いいところでペン先を紙から離すわけです。いや、その前に「ここからここまで線を引っ張ろう」と考えてから、ペンを実際に動かしていくはずですね。

この文字書きと文章作成は、連続した行いなのでしょうか。あるいは、両者はまったく異なる動作なのでしょうか。

私の脳は、文字を書くとき同時に文章を構成しているのでしょうか。

あるいは文字書きと文章作成は違う行いだから、それぞれを高速で行き来しているのかもしれません。

文字書きに集中しているとき、無意識下で自動的に文章の編集がされている、みたいなことだとおもしろいですね。

PCやスマホで文章を作成するとき、文字書きの作業は省略されます。

それは効率化なのだと思っていました。でも、ひょっとしたら大事なところをばっさりと削ぎ落としてしまっているのかもしれません。

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