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「起業は1冊のノートから始めなさい」を読んで起業手帳を書いたら起業がうまくいった

「起業は1冊のノートから始めなさい」という本があります。

著者の上野光夫さんは、日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)に26年間勤務し、出会った経営者は3万人以上、担当した融資の総額は約2000億円という経歴。「創業融資」に注力し、約5000名の起業家に対する融資を担当したそう。2011年4月に独立起業されています。

本書は2013年の本ですが、内容は普遍的で現在でもまったく古くありません。私は当時会社員で、勤め先の組織に行き詰まりを感じていて、救いを求めるようにしてこの本を手に取ったのでした。

内容は、以下のとおり。

  • 起業して、5年以上は事業を続けるための本

  • 起業の準備は手書きのノートがいい

  • 1〜3年での起業を目指そう

  • 「個人」の起業に焦点を

  • 起業の成否を分けるのは準備したかどうか

  • プランがなくともノートに書けば成功する

  • 創業融資のための重要な5項目はノートを書けばできている

自分が好きなこと、得意なことが起業につながればベストです。しかし、大半の人は、具体的なプランも無く、漠然と「起業したいな」と思っているのではないでしょうか。

私もそうでした。当時は「ブロガー」という職業が脚光を浴びていて、ブログを書くのなら自分にもできそうで、何となく憧れていました。

しかし本書を読んで、手帳に起業のことを書くうちに、ブロガーではなく、地に足のついた事業で起業する方針を固め、まずは会社員としての仕事に真摯に取り組んだのです。

書くことで、今何が足りなくて、何をすべきかを、明確にしたのでした。

本書のデメリットは、具体的なノートの事例や、フォーマットの提案がほとんど無いこと。とはいえ「何を書くべきか」は詳細に説明されているので、書き方は自分で考えればいいでしょう。

私は、当時使っていたシステム手帳に、本書が提案することを盛り込み「起業手帳」としました。

なぜ起業するのか。起業して何がしたいのか。それは自己のミッション、つまり「使命」とつながっているはず。だから、手帳に書くミッションステートメントに、起業につながる思いを明文化すれば、生き方と起業の方向が定まり、同調するはず。

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