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マクロな視点は起業の邪魔。超ミクロな視点で「変化」の波に乗ろう。
某SNSに、旧友が久しぶりに投稿していたので、DMでメッセージをやりとりしました。
彼は、私がパン屋をはじめたことを知っています。「大変なチャレンジだね」「これから楽じゃないだろうけど応援してるよ」と、こちらがまるで茨の道を歩いているかのように、気を使ってくれるのでした。
実際のところ、忙しくはありますけども、商売は楽しいですし、彼が想像するほど大変なわけでもありません。
なぜそこまで大変だと思うのか、不思議だったので尋ねてみました。すると、少子高齢化によるパン消費人口の先細りとか、国際社会の分断による小麦流通の変化とか、パン屋を続けていくには不安材料が多い、と彼は述べるのでした。
彼は知的レベルが高く、新聞をよく読みます。仕事もできるし、英語も上手いし、私よりは数段、優秀でしょう。
以前に書いた記事に登場した友人たちのうちのひとりです。
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心配してくれてありがとう、と礼を言いました。でも、パン屋の行く末は、そんなに心配していません。
視点の違いです。彼の視点はマクロすぎて、私の視点はミクロすぎるのです。そして、まずは起業して一旗上げようとするなら、マクロな視点は邪魔でさえあります。少子高齢化を理由にしてしまえば、どんな商売も難しいですから。
話は変わります。
お付き合いのある経営者のAさん(私のような零細企業でなく、従業員数3桁の企業を経営されています)から、毎年末にカニをいただき、お礼の電話をします。昨年は、こんな話を聞きました。
競合している大企業が次々に撤退していく。事業を丸ごと買い取ることもある。おかげで商売は大きくなり、金回りがいい。
この話は、ちょっと前にビジネス誌で話題になった「ヤンキーの虎」そのままですね。Aさんの地盤は、人口減少が続いて、疲弊している典型的な地方都市です。求人難だし、続けても将来性はないし、大企業はあきらめて出ていきます。すると、競合先が減って、Aさんの商売のお客さんは増えるわけです。
マクロな視点だと、その地方都市で商売しておかねが儲かるとは考えにくい。しかし「Aさんの会社」のようなミクロな視点では、伸びているのです。
少子高齢化は、ひとつの変化にすぎません。それによって商売ができなくなる、というものではありません。ミクロな視点なら、変化の波に乗って、起業を成功させる余地は十分にあるのです。
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