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意識低く起業しよう。誰かのためでなく、自分のための行動が、社会を変えていく。

起業してから、いろんなことに挑戦してきました。

パン屋をしたり。「農」に挑戦したり。

なにかをやってみようと思いついて、実際にそれをやるかどうかを判断する基準が、私にはあります。

「誰かのために」なら、やりません。

「自分のために」なら、やります。

新しいことをやろうとして、そこに「誰かの力になりたい」「社会を良くするために」という意識があったら、やらないのです。

おもしろそう。自分のためになりそう。純粋にそう感じたら、やります。

これを私は「意識低い起業」と呼んでいます。

誰かのため、世のため社会のためが動機だと、いわゆる「意識高い系」に陥ってしまう危険があります。

それだと、動機が弱いのです。たとえば。

空き家が社会問題になっている。収入が安定しない若い世代のために、空き家を活用してシェアハウス事業を展開すればどうだろうか。

築50年ぐらいの日本家屋になぜか惹かれる。散歩中に見つけたこの空き家がめっちゃ好み。メンテして再生して賃貸できないかな。おかねがない若い世代向けのシェアハウスはどうだろう?

どちらもシェアハウス事業には違いがありませんが、どちらが成功しそうでしょうか?

起業には大きなパワーが必要です。「おもしろそう」ならパワーが出ます。起業の成功率も上がるのです。

そして、どんな小さな起業だとしても、小さな変化をこの社会にもたらします。たとえば、私の小さなパン屋だって、パンを買いに来てくれるお客さんの生活を、ほんの少しだけ変えているのですから。

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