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李牧のようなインテリジェンスを身につける方法

マンガ「キングダム」において、主人公勢力の最大の敵が李牧です。武ではなく、知で勝負するキャラは作中に多く登場しますが、李牧はその桁が違います。

記憶の量×計算の速さ×メタ認知が戦をキメる

戦に勝つためのインテリジェンスは、

  1. 記憶量 これまでに蓄積した経験の多さ

  2. 計算力 蓄積した経験を元に次の一手を決める速さ

  3. メタ認知

の3つです。

頭が良くて計算が速くとも、経験が浅いとそれを活かせません。作中では河了貂がそうです。まだ若く、経験値が少ないので、目の前の戦術レベルの指揮が精一杯なのです。

いっぽう、経験が豊富だけど頭の回転は並、という武将もいます。老練ではあるけど凡将です。

で、メタ認知です。自己の認知を客観的に把握する能力です。

作中、李牧が「流動」という戦術を使いますが、高台から見下ろしていなければ使えないこの戦術を、李牧は馬上で戦場を進みながら使うのです。メタ認知が飛び抜けて優れているからできることでしょう。

他者の気持ちになんてなれない

普通、メタれるのは自分だけです。「他者の気持ちになれ」とはよく言いますけど、A君の気持ちは本人にしかわかりません。どれだけA君の気持ちを考えても、推測の域を出ないのです。

もしあなたが、A君の認知をメタれたら、A君に先んじ、戦に勝つことができるのですが、とても難しいことです。

中華の大陸レベルでメタ認知

李牧は、一つの戦場にとどまらず、地域、国家、中華の大陸レベルにまでメタ認知を働かせ、戦略を練るのが得意です。馬陽、函谷関、宜安、すべてそうです。

戦上手の武将は数多く登場する作品ですが、こんなことをやるのは李牧だけです。

そして、それはすでに「神の視点」です。メタな視点とは、いわば神のそれですから。

我々にできるのは、自己のメタ認知まで。でも、それだけでもより良く生きていけます。十分です。


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