「能率手帳の流儀」で手帳病が治った
アマゾンの履歴によれば、この本を買ったのは2008年。16年前です。私の手帳病が寛解するきっかけを与えてくれた本です。
著者は日本能率協会マネジメントセンター代表取締役(執筆時)。手帳を書き振り返ることで成長できる、というのが本書のテーマです。
組織のトップに登り詰めた著者ですが、この本を読むと遅咲きだったのがわかります。手帳を毎日書き、読み返し、考えることで成長できたそう。
という記述があります。計画して、それを達成できるのは限られた人だけ。大多数の人はそうなんだよな、と読んでるこちらも安心します。
著者は能率手帳ゴールドを長い間使い続けていて、その手帳がまたカッコいい。
「書くスペースが不足するから1年に2冊使う」とあって、初めて読んだときはおどろいたのですが、どんなふうに使ってるんでしょうか。
書き方は殴り書き。修正テープによる修正跡も目立ちます。その迫力、カッコよさに目を奪われます。
同じものを使い続けて「使いこなし度」が極みに達した感があるのです。
当時、影響された私は脳裏手帳ゴールドを使ってみました。慣れると、栞が無くても見たい日付をさっと開けるようになります。
この手帳に合わせた自分のルールが積み重なって、どこに何が書いてあるのか、ほぼ記憶できていました。それは心地よく、この柔らかな黒革の手帳が、脳の一部となったような感覚でした。
2年、使いました。
その後、システム手帳に戻ったのですが、この本と、実際に使ってみた能率手帳の経験は「自分に合った理想的な手帳なんて存在しないのだ」と教えてくれました。
理想的な手帳は店に売ってません。誰も作ってくれません。
自分で作るしかありません。
自分に手帳を合わせる、手帳に自分を合わせる、どちらでもいいのですが、書いて読み返す、それを毎日繰り返すことで、手帳は理想に近づいていくのです。
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