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テレビ東京『ウレロ』シリーズの何がすごいのか、勝手にまとめてみた。 [ビジネス発想源 Special]

今月、テレビ東京にて『ウレロ☆未開拓少女』という番組が放送を開始しました。

これは2011年に始まった『ウレロ』シリーズの第5作目なのですが、2011年の登場以来ずっと大ファンである私は5作目の放送決定に、今月はとてもワクワクしております。

2011年の第1作『ウレロ☆未確認少女』の第1話の放送時からすでに『ビジネス発想源』シリーズにて「これは絶対に観たほうがいい」と読者の皆さんに猛プッシュしていたほどで、それ以降もDVDボックスを買い揃えたり、イベントに出かけたりと、ずっと楽しませてもらっています。

読者の皆さんの中にも、『ビジネス発想源』での紹介から番組を知ってそれからハマったという方も当時たくさんいらっしゃいました。

そして今月、久々の新作が放送開始になったわけですが、それを勝手に記念しまして、いったいこの『ウレロ』シリーズのどこがすごいのかということを、なるべくマーケティング目線で挙げていこうと思います。

経営者やマーケティング担当者の皆さんにも、ファンが広がり続けている『ウレロ』シリーズの企画を知っていただくと、きっと今後の企画立案やPRマーケティングなどのヒントが見つかるのではないかと、勝手に思っております。

今回の内容は、経営者・マーケティング担当者向けの週刊メールマガジン『ビジネス発想源 Special』第608号(2019年12月8日配信)でも掲載した内容に、大幅に加筆してお届けします。


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2011年10月に始まり、全12回で放送されたテレビ東京の『ウレロ☆未確認少女』。(第1作)

もともと私は、バカリズムや東京03のネタが好きでライブのDVDなんかも買い揃えていたほどなのですが、『ウレロ』はその延長として見始めたものの、初回から大きな衝撃を受けました。

「これは絶対観たほうがいい」と言って、興味なさそうなスタッフたちを自宅に集めて、観賞会を開いたほどです。

『ウレロ☆未確認少女』は、弱小芸能事務所の中という空間の中だけで繰り広げられるワンシチュエーションコメディドラマですが、最終回に向けての盛り上がり方にずっと目が離せず、録画したものを何十回繰り返し観たか分からないぐらいで、DVDも海外旅行に持っていくほどに観ています。

内容を簡単に説明しますと、

「未確認少女隊UFI(ユーフィ)」という新人アイドルをデビューさせることになった「@川島プロダクション」。

好き勝手やる社長の川島(劇団ひとり)、敏腕プロデューサーの升野(バカリズム)、冴えない作曲担当の角田(東京03角田)、中途入社してきたマネージャーの飯塚(東京03飯塚)、アニメオタクのアルバイトの豊本(東京03豊本)、対人恐怖症の事務員のあかり(早見あかり)

の6人が「@川島プロダクション」の中で起こすドタバタのシチュエーションコメディです。

深夜番組にもかかわらず、カルト的な人気を集め、その後もシリーズ化していき、これまでにテレビで4作品、舞台が2作品という広がりを見せていきました。


●第1作『ウレロ☆未確認少女』(2011年10月~)

江東区亀戸の弱小芸能事務所「@川島プロダクション」は、6人組の「未確認少女隊UFI」をデビューさせる準備を進めるが、デビュー会見からとんでもないトラブルに。1stシングル、2ndシングルと曲を生んでいくも、やがて人気アイドルグループ「ビクトリア」を擁する王賀龍一率いる業界最大手の芸能事務所「クイーンステージ」との全面対決に…。

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●第2作『ウレロ☆未完成少女』(2012年7月~)

所属アイドル「UFI」のブレイクで亀戸から六本木に事務所を移した「@川島プロダクション」だが、その後もトラブルが続き、六本木の事務所が火事になる事態に。やがて、強大な資本を背景に強力なアイドルグループ「アルテミス」を結成した、ゼウス橋本率いるオリンポス社との対決に…。

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●舞台『ウレロ☆未公開少女』(2013年3月)

舞台版。東北地方のみちのくササヒカリテレビの23時間生放送番組の仕事の依頼を受けた「@川島プロダクション」だが、現場では絶望的な状況に。唯一まともな女子AD(高畑充希)と共に、23時間の生番組をなんとか成立させていくことに…。

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●第3作『ウレロ☆未体験少女』(2014年1月~)

事業規模を拡大するも会社を乗っ取られ、UFIも失った川島社長は「@川島プロダクションNEO」を設立して再出発を図るが、所属タレントはゼロ。しかしそこから起死回生の新人アイドルを生み出し、やがてIQG(アイドルクイーングランプリ)に出場へ…。

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●舞台『ウレロ☆未解決少女』(2015年1月)

舞台版。@川島プロ所属のクマールファンク(在日ファンク)を人気バンドに育てたマネージャーの飯塚に、地元の妹(清水富美加)から連絡が。過去について秘密を通していた飯塚は里帰りするが、そこに@川島プロの面々たちもついてきてしまって…。

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●第4作『ウレロ☆無限大少女』(2016年1月~) 

これまで定番だった「未」の字のタイトルが外れ、新設定に。特殊能力を持つヒーロー「アンロッカー」たちが活躍する近未来の世界で、派遣ヒーローたちが所属する零細企業「川島アンロックサービス」を舞台にしたお話。

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●第5作『ウレロ☆未開拓少女』(2019年12月〜)

舞台は再び芸能事務所「@川島プロ」の世界に戻り、前作で準レギュラーだった福原遥が、レギュラーに昇格。所属アイドルが不在の中、さらなる騒動が起こっていきます。


このように、着実に続編を重ねていった『ウレロ』シリーズですが、毎年なんらかの続編のペースだったのが、2016年を最後になくなり、出演者たちもいまや大人気タレントになっているので実現も難しいのだろうと思っていたら、今年ついに第5作が登場し、大喜びしているところです。


さて、ここからが本題です。

第1作からずっと追い続けて、周囲にも勧めまくっていた『ウレロ』シリーズですが、いったいこのシリーズの何がすごいのかを、いろいろな面から語っていきます。

『ウレロ』の凄さはまず何と言っても、次の4つの視点から見た内容です。

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