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2018年1月の記事一覧
194:「テリトリー満足」によって凋落しないように、川上や川下にも目を向ける。[トップリーダーズSelect]
その味が都内でも大評判となった酪農家の製法は、多くの日本の乳業メーカーや酪農協が取り入れている効率的なれど生乳が本来持っていた風味も損なわれる製法へのアンチテーゼから来たものだった! 多くの生産者が農作物を農協に渡したらそれで終わり、多くのメーカーが卸売会社に製品を納めたらそれで終わり、多くの卸売会社が二次卸屋小売店に納めたらそれで終わりと、自分たちが受け渡す相手に渡ればもうそれ以上は何も興味がないという人がすごく多くいます。 しかし、自分たちの仕事は最終的にどこまでたど
193:業界内で信じ込まれてきた「長年の慣習」を疑問視することが、飛躍につながる。[トップリーダーズSelect]
自動販売機の配置で最も売れる場所はどこか、最新の技術で測定してみたら30年以上もの業界の常識は全く異なっており、配置を変えてみると今までの定石に従っていた時よりも売上が数十%もアップした! 「長年の慣習」「長年の常識」とは恐ろしいもので、「長年そうなのだから最も良いものだ」という固定観念に縛られて、「本当にそうなのか」「他にもあるのではないか」といったことを全く考えなくなります。 誰もが全く考えなくなると、業界は衰えていき、その「長年の常識」に疑問を持った異業種や新興企業
191:「勝つためのテクニック」よりも人間としての強さを教え込むのが教育である。 [トップリーダーズSelect]
自身もオリンピック出場選手であるスポーツ指導者が、同じくオリンピックを目指す息子が要望したトレーニング方法を承認したのは、筋力作りのためではなく「友達づくり」のためであり、それが世界制覇のための大きな力になっていった! 一流のアスリートたちが競い合う世界では、「勝つためのテクニック」だけを学んでも必ず負けます。それが分からない親や指導者が「勝つためのテクニック」を教えることが「指導」「教育」だと思っていると、教わる側にとっても不幸でしかありません。 ビジネスの世界でも同じ
190:旧来の常識に違和感を見つけて否定することが、新しいものを生み出す。 [トップリーダーズSelect]
建設業界の中で存在を軽く見られる左官の世界に見切りをつけ、素材を活かし美しさを生み出す仕事へと左官の新たな領域を作り出した職人が、国内外の有名施設の壁を多く手がけるほど注目されていくようになった! 旧来の常識はすべて正しいんだと思い込んで仕事をしたところで、他の同業者と全く同じ仕事をしているにすぎません。自分はそこで、新しい価値を何も生み出していないことになります。 「何かが違う」「ちょっとおかしいのでは」と違和感を覚えた時には、それを改善へとつなげるのは自分の役目です。
189:「当事者意識」を持ってもらうことで、お客様は心強い協力者に変わる。 [トップリーダーズSelect]
テレビ番組で人気タレントが街中でロケをしていて、ギャラリーたちが集まりすぎて撮影続行が困難になるような時、ADがギャラリーに語りかけたある一言で、みんな静かにしてくれてパニックは起きずロケが大成功に終わった! 当事者意識のある人の協力は、とても頼りになります。また当事者意識のない人間が接近してしまうと、現場はとてつもなく混乱してしまいます。 「自分たちも一緒に企画を作っているんだ!」「私たちも一緒にこれを成功させようとしてるんだ!」というお客様が当事者意識を持ってくれると
188:技能を身につけるなら、完璧を目指すよりも組み合わせられる基礎を絞り込む。 [トップリーダーズSelect]
自分は発音も語彙も一流ではなく英語が下手だと自認する政治評論家が、これまで幾度となく大統領や国務長官など数多くの海外の要人たちと対談をこなすことができたのは、中学校でも習うわずかな数の基本単語を組み合わせ徹底利用しているためだった! 「英語を勉強しよう」と思った人の多くは英会話スクールに行きますが、英会話スクールに行ったからといってビジネスの世界でバリバリ英語が使えるようになったという人はあまりいません。 英語を習う、料理を習う、茶道を習う、ピアノを習う、スポーツを習う…
187:案件の規模が大きくても小さくても、依頼主を十二分に満足させられるのがプロ。[トップリーダーズSelect]
海外で世界一に輝いても日本のマーケットもマスコミも誰も注目をしてくれなかったクリエイターが、10万円規模の一般家庭の小さな仕事に全力を尽くしていった結果、やがて国内外で何百倍もの大きな仕事が多数舞い込むようになった! 何億円規模の案件ならば満足させられるが、何万円規模の案件では満足させられない、というような人はプロフェッショナルとは言えません。逆にこの規模までしか自信がないという人もしかりです。 たとえ価格帯が大きくても、小さくても、お客様が有名な方でも一般人でも、依頼し
186:コンセプトは既に存在する原風景で説明すると、イメージを共有しやすい。[トップリーダーズSelect]
人が集まる屋台のような店を増やしていきたい、と創業者がそのイメージを1店舗目の段階で社内で語ったことで、社員たちは夢のイメージを容易に共有でき、300店舗を達成する一大チェーン店へと成長した! 空間デザインのコンセプトを語る時に「女性が好きそうな」「子どもが喜びそうな」などという表現を使ってしまうと、その捉え方は人それぞれなので、イメージがバラバラになってしまい、実現にはとてつもない労力が必要になっていきます。 だから、既にある原風景で説明してみると、発注者や社内でのイメ