「言わなくてもわかる」→「全然わからない」
「心が通じ合っていれば、言わなくてもわかる」という、何かスピリチュアルめいた格言がありますけど、これ、妄想でした。
当時、お付き合いしていた方と「そういう風」な感じになったような「気がしていた」んですけど、それがやっぱり妄想だったんですよね。
悲しいけど、それが現実、ってやつです。
ミニマリストだから、言葉を省いたわけではないんですけど、どうも、相手に過度に期待をし過ぎていたところがあります。いわゆる「察してくれるだろう」と。
甘い。
甘い、甘い。
これ、危険です。
というか、はっきり言って、「言わないと、全くダメ」だったんですよね。
なんとなく、恋をしていたり、愛が深まっていくと、世間一般で言われているように、「何も言わなくても、相手は自分のこと、察してくれる。それは、心が通じ合っているから」なんていう、読んでいても恥ずかしくなるような、妄想に囚われていたんです。
「そういうもんだ」と思うのは超危険です。
それは勝手な妄想。現実には「相手の思っていることなんか、これっぽっちもわからない」んです。
だから、「会話はミニマムにするんじゃなく、むしろマキシマムにする」これが鉄則なんです。これを怠ると、悲しい別れが待っています。
こういう考えを持つに至ったのは、何か参考にしていたモノがあったはずです。漫画とかアニメとかを見過ぎていると、どうもそういう思考が身についてしまうようですね。
現実はそんなに甘くない。
自分はニュータイプでもないし、相手もそうじゃない。だったら、何も言わなくても、「通じ合う」なんてよっぽどのことじゃないと、分かり合えない。
時々、そういう時があるかも知れません。
何も言わなくても「察して」やってくれた。これがあるとつい嬉しくなって、それに頼ってしまう。もうそれが「当たり前のことだ」と言わんばかりに。
そのほうが、そうしてくれるほうが楽なので、人間ついつい、楽なほう楽なほうに流れてしまいがちです。ですがそれが良くない。
いつもそうじゃないのに。本当は。
だからこそ、お互いをよく知るために「会話を重んじる」必要があります。言葉は手っ取り早く「何を考えているかを、わかりやすくするためのツール」としては非常に優秀です。
言われれば、わかるし、言われなければ、わからない。
日常生活というのは、えてしてそんなモノですよね。それがパートナーと一緒に過ごすためには、やっぱり必要なんです。
四六時中、ベラベラ喋ろうというつもりはないですけど、言いたいことは言う。言わなきゃいけないことは言う。言葉を飲み込まない。
そして相手を尊敬する。
これがあれば、そのうち本当に「言葉はいらない」となるかも知れませんけど、どうなんでしょうね。答えは見つからないです。
ただ、時と場合によっては「言葉にできない」こともあるから、非常に悩ましいんですよね。やっぱり人付き合いというのは、難しです。
それでは、また。
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