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心理的帰国困難者

例の流行り病で、帰国が困難になり、はや1年が過ぎました。物理的には飛行機に飛び乗り、帰国することは可能なことはわかっています。だけど、それはしない。できない。

帰国したときの隔離措置が厳しく、2週間も隔離されてしまうと、帰国したとしても、できることはほとんどない。日本の空気を吸って、また帰国する。これだけになりそうです。

もうひとつ、周りからの目が特に厳しいから。そういう思いを持っているし、万が一、帰国したときに陽性が判明して、誰かにうつしてしまったらと考えると、迂闊に「帰国したい」と言えない感じになっています。

ルールに則って対応していても、万が一ということはある。海外から帰国した人で、後日感染が判明した人に対する批判を見ると、及び腰にならざるを得ない。

客観的なデータに基づいても、日本よりもリスクの高い地域にいるから、そんな地域から日本人であれ、外国人であれ「来るな!」というのは理解できる。

だから、帰れない。

こういうのを心理的帰国困難者と勝手に呼んでます。

※ここからは、ちょっと愚痴っぽくなります。不快に思われるかもしれませんが、どうか、ご容赦ください。

「人様(日本の皆様)に、外国から来る我々が迷惑をかけてはいけない」だから帰国したくても、耐えている。帰らないし帰れない。そう、耐えているんです。これでも。

結構ハードなロックダウンをしているので、平日も休日もやることは限られています。会社に行っても、行って帰宅するだけ。休日も食材や生活用品を買ったら、1日の用事が終わります。

ショッピングもできず、外食もできず、娯楽も何もありません。髪も切りに行けないので、伸び放題。

まぁ、そんな中で息を殺して生活しているわけなんです。「世の中みんな同じだよ。お前だけ特別だと思うな!」と言われるかもしれませんが、長くこんな生活が続くと、ストレスも溜まり、愚痴も多くなりますよね。

まぁ、こういうの、早く終わって、元通りになるか、せめて心理的帰国困難な風潮を早く終わらせて欲しいと思います。


ところがです。


先日こんな記事を見つけました。

・・・静かな怒りを禁じ得ませんでした。


「人様の迷惑をかけないように、帰国をやめている」日本人がいること、どうか気持ちを汲んで欲しい。いや、外国から来る人にそれを求めてもしょうがないんですが、それならそれで「ルールをなんとか守らせるには、どうにかならなかったのかな」と、やるせない思いが浮かんできます。

ルールというのは、なんなんでしょうね。

日本の出入国の状況もやはり気になるんですよね。それを少し調べてみました。確か、ビジネス・旅行での入国は禁止されているとのことで、かなりゼロに近いのかな?入国しても、数人程度なんじゃないだろうか?って思って、ちょっと調べてみたら、こんな感じでした。

驚愕の数字です。

特別な理由で入国ってできるみたいなんですよね。日本人はともかく、外国人も「その他」なら、まだまだ入国できるんですね。

「その他」の理由ってなんだよ!って感じです。

やるならやるで、きちんと対応してほしい。「その他」の理由がこれでは何かが不明確だ。一件一件、理由を聞いて「それなら」となる納得のいく理由があるのかどうなのかもわからない。全部を細かく開示する必要はないかもしれませんが、もう少し具体的に説明することはできるのではないかと思います。

まさか入国審査で「あなたは、今回の入国目的は、ビジネスですか?レジデンスですか?それともその他ですか?」なんていう聞き方はしてませんよね。「その他です」って答えたら、全員通るのか。そんな莫迦な話はないと信じていますけどね。

どっちにしても、このままだと、心理的帰国困難者の帰国は、まだまだ遠のいていくだろうなぁとは思います。

日本のみなさんも、大変な中、みんなで一致団結して過ごしているのを無駄にしないでほしい。そんな努力を無駄にしない、世の中にならないかな。と。

それでは、また。

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