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同類相憐れむ〜考えた末の海外生活

わたしもそうですけど、同僚や取引先の人の話を聞くと、色々「考えた末」に海外生活を始めた人が多い印象を受けます。仕事で海外に派遣されることもありますし、組織・会社に縛られず、単身、海外に赴く場合もあります。


まぁ、特に考えもなく「行ってしまえ〜、どうにかなるさ!」って生活を始めることも少なくはないのかもしれませんが、わたしの周りにはどちらかというと「考えた末」に海を渡った人の方が多いです。


葛藤だったり、期待だったり、不安だったり。


よくわかります。言葉も違うし、文化も違う。規則もルールも違う。果たしてこんなところで、生活できるんだろうか。


期待よりは不安の方が大きいかもしれません。


これ、わたしだけかと思っていたんですが、わたしの数少ないリサーチ件数によると、どうやら多かれ少なかれ、言い知れぬ不安に駆られて生活している人が多いことがわかりました。


そうなんです。


やっぱり、なんだかんだ言って、日本ではない土地。慣れるとは言っても、日本で生活していた時間の方が、圧倒的に長いわたしたち。その身体に染み付いた、日本の文化を持ったわたし達が、経験したことのない土地で生きていくのは、実は並大抵のことではないです。


別に街を歩いていて危害を加えられるくらい、治安が悪いわけではないですが、それでも、気を張っていないと、トラブルに見舞われることもあります。


そうすると、常に気を張った生活を余儀なくされます。


まぁ、日本にいても、治安が悪いところであれば、色々被害に遭うこともありますけど、もし被害にあったとしても、周りの人に助けを求めることもできるし、警察に訴えることもできる。


もちろん、彼の地にも、同じようなことができる土壌はあるけれど、同じような結果を得られるとは限らない。言葉も違うし、「そんなこと、俺らに言われても、無理」となることもあるかもしれない。


自分の身は、自分で守るしかない。そう考えると、気を張って生活するしかないじゃないですか。


だから、新たに海外生活を始める人が来ると、できるだけサポートしたいと思うし、精神的に辛いだろうから、相談に乗ってあげたいと思うのは、やぶさかではないです。


もちろん、そうすることで、情報交換することで、自分のリスクをより減らせることも期待できます。持ちつ持たれつ、という言葉がありますが、この地ではこの考えがとても重要になります。


だから、頼る時は全力で頼り、頼られる時は全力でそれに応えたいそう思っています。


もちろん、それは「自分ができる範囲」でです。自分のキャパを超えるサポートはできるわけがないし、かえって足枷になることもあります。


話を聞くだけで、安心するということもあるでしょう。

相談して、解決策を共有するということもあるでしょう。


どこかに行く、一緒に飯を食う、何かを手伝う、色々ありますけど「できることは、お互い助け合う」ことが大切なんですよね。


そう、日本にいるときは、そういうコトはそこまで必要じゃなかった。そういうのがなくても、生活はできていた。


ミニマルライフを送っていたこともあります。人付き合いが少なくても、生活に関する不安や悩みをほぼ持つことなく、生活ができていた。


でもですね。


繰り返しになりますが、ここではそのような精神的余裕はまだない。住んで数年にはなるけども、まだまだ、100%慣れているとは言い難い。


どこかで不安と、ストレスを感じて生きている。昨年発生した流行り病も、言い知れぬ不安を増大させた。それは、わたしだけではないはず。


帰りたくても帰れない状況に置かれ、不安を感じたまま、生活を余儀なくされた人は、かなりいるはずだ。



まだまだ、気軽に日本に戻れる状況ではないから、一旦来てしまったら、もう戻れないかもしれない。その追い込まれ感はかなりフラストレーションは溜まる。


こんな思いを感じていると想像できるから、同類、相憐れむことはできるし、みんなで、なんとか乗り切りたいとも、思う。


もちろん、世の中、わたしより大変な目にあっている人もいることはわかっているけども、それでもこの状況助け合って生きていくしかないんですよね。


どちらにしても、早く元通りの世の中にならないか?というのが今の願望です。


それでは、また。


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