配球の変化に見る投手戦略の進化
昔と今の配球の傾向の変化
引用元 昔と今 配球の傾向に変化はある?古田・谷繁・鶴岡の答えは…
昔の配球傾向
昔はアウトローのストレートが多く使われていました。これは、ストライクゾーンの外角低めにしっかりとコントロールされたストレートが、打者にとって非常に打ちにくい球とされていたからです。
近年の配球傾向
近年では、外角のボールゾーンから内側に入るスライダーやカットボールの使用が増加しています。これは、いくつかの理由によります。
理由
球場の変化
近年、球場が狭くなったため、外角のストレートはバットに当てるだけでホームランになるリスクが高まりました。特に外角高めのストレートは、そのままスタンドインする危険性が増しています。
配球の多様化
古田敦也によると、外側から内側に入ってくるスライダーは、昔は高いコースから入ることが多く、打ちやすいため使いにくかった。しかし、キレのいい変化球なら有効でした。
意表を突く戦術
谷繁元信は、意表を突くために外側からのスライダーを使っていたと述べています。ただし、そもそも有効な戦術ではなかったとも指摘しています。川上憲伸のような投手は、変化の少ないボールでも間違いが少ないため、この戦術が有効でした。
投手の技術向上
昔はきれいなストレートを投げたい投手が多かったですが、現在ではツーシーム系のボール(カットボールなど)で少し変化させて打ち取る投手が増えています。これにより、打者に対する配球の幅が広がりました。
投手分業制の普及
現在では、一試合を通して投げる投手が減り、投手分業制が一般的になっています。これにより、各投手は打者2巡だけ抑えればよくなり、1巡目の攻め方と2巡目の攻め方を分けて考えることができます。
昔の名捕手たちの意見
古田敦也
外側からのスライダーは高いコースから入ってくるため、基本的にアウトハイは打ちやすく使いにくいが、キレのいい変化球なら有効。
谷繁元信
意表を突くための外側からのスライダーは使っていたが、そもそも有効な戦術ではなかったと感じている。
川上憲伸投手のボールは変化が少ないため、外側からのスライダーでも間違いが少なかった。
まとめ
近年では、球場の狭さや打者の技術向上により、
外角のストレートがリスクを伴うようになり、
代わりにスライダーやカットボールなどの比較的に変化の小さいボールが多用されるようになりました。
また、投手分業制の普及により、
配球の戦術もより多様化し、
短いイニングでの効果的な配球が求められるようになっている。
あと、変化の小さいボールに関しては、
中学高校ではあまり意味を無さないと私は思う。
金属バットにより多少詰まったところでほとんど影響しないため、
考慮して配球を考える必要がある。
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