改めて、「スーパービジョン」てなに??
先日、私のnoteを読んでくれた友達から、「スーパービジョンてなに?」と聞かれました…!!!
ありゃ〜そもそも論を飛ばしすぎた!!!
なんだか「お茶」とか「野菜」みたいな、当たり前のものとなってしまっていましたが、そもそも私が「SV(スーパーバイザー)射水和香子」とつけていることも謎だったかもしれません!
ということで、改めて「スーパービジョンて何か」を書いておきたいと思います。
正しくは、「キャリアカウンセリング/キャリアコンサルティングスーパービジョン」と呼ぶのがよいのかもしれません。
各団体によるかなりしっかりした定義がありますが、私の言葉では、
大きく言うと、キャリア支援者の育成・指導を行うこと、
もう少し細かく言うと、キャリア支援者としての特性や課題を見つけ、セッションの振り返りやコミュニケーションの練習などを通じて、今後に活かすための調整を一緒に行うこと、
という感じでしょうか。
その能力を示す基準として、国家資格では1級キャリアコンサルティング技能士、民間資格では各団体によるスーパーバイザー養成・認定講座がありまして、私は1級キャリアコンサルティング技能士、CCA(キャリアカウンセリング協会)認定スーパーバイザーです。
皆さんは、日頃のコミュニケーションで「自分はこれでいいのか?」「あの時ああすれば(しなければ)よかった…」なんてモヤモヤしてしまうことはありませんか?
プライベートの場面はもとより、仕事に関連することだとなおさら気になりますよね。
キャリア支援をする方々はキャリア面談をすることが多いので、日々このようなモヤモヤを抱えていらっしゃいます。
「あの方は自分にちゃんと本音を話してくれたのか」
「あの指摘は受け入れてもらえたのだろうか」
「所属する組織の目標(例えば大学のキャリアセンターでは『内定率○%』みたいなものがあります)への意識が強すぎて、ちょっと強引になってしまった気がする…」などなど。
当たり前ですよね^^;
だって、全く初対面の方に心を開いていただいてご相談を聴いて、時には助言や指導を行うことまで求められるのですから。
コミュニケーションは「水モノ」で、相手によって受け取り方も変わるので、「これを言えば誰もが納得する!」なんていうものもないですから。
もちろん私も含めて、キャリア支援者の皆さんは、とても曖昧で捉えどころのないものを頼りに、日々細かく反省をしながら仕事をしている、というのが実感です。
そんな日々の中で、「今回は本当にうまくいかなかった」というセッションに遭遇したりします。
「あからさまに相手が途中から帰りたそうにしていた」
「こちらの提案がことごとく上滑りしてしまい、全然役に立てなかった」
明らかに刺さってない相談者の反応を目の当たりにするわけですから、当然キャリア支援者も凹みます。
時には、「その場では合意してくれたのにアンケートの内容がひどかった」なんていう、後からくるパターンもあります。
特に、はっきりした原因がわかっている場合はまだしも、「自分ではいつも通りベストを尽くしたつもりなのに…」という時などは特に、他の面談も本当はうまくいっていないんじゃないか、相談者が無理して合わせてくれているだけなんじゃないかと負のスパイラルにハマり、普段できていることにも影響が出てしまったりします。
そんな時が、スーパービジョンのタイミングです。
スーパーバイザーとその面談や相談者の様子を振り返り、何が問題だったか、自身の普段の傾向はどうかなどを話し合った後、今後同じシチュエーションがあった時のために応答の練習をしたり、支援策について検討したり、時にはスーパーバイザーから役に立つ情報提供をさせていただいたりもします。
他者の眼を通して振り返ってみると、面談中は気づかなかった課題がスパッと見えてくることがあります。
面談内容を文字に起こしてみると、自分のコミュニケーションの特徴がクッキリ浮かび上がってくることもあります。
それに気づいた時の「わぁ!ほんとだ!」というオドロキは、とても新鮮な、おもしろいもの。
「スーパービジョン」は、新たな発見に出会う、楽しくて味わい深い、豊かな時間なんです。
もちろん、すごくダメだったケースがなかったとしても、時々メンテナンスのような位置づけで実施することも有効です。
自分では気づけないキャリア支援者としてのクセ。
これを見つけ、よいところは個性として活かしつつ、必要な調整をする。
それをお手伝いするプロが、私たちスーパーバイザーなのですから。
自分を知ることが、相談者を知ることにつながります。
「スーパービジョン」で、より自分らしいキャリア支援のヒントを発見してみませんか?
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