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第5の柱 トライブ

「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
(If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.)
アル・ゴア元副大統領がノーベル平和賞授賞式典の演説で引用し、有名になりました。2021年岸田首相の所信表明演説にも登場します。

昨年のキリマンジャロ登山で、モシという街に滞在しました。
タンザニアのルオ語の諺に、「若者はひとりでなら早く走ることができる。年寄りがいると遅くなる。けれども共に行けば遠くに行くことができる」(Alone a youth runs fast, with an elder slow, but together they go far)というものがあるそうです。こちらが起源だと思います。
私なりの解釈ですが、
ファーストペンギンのようなハイリスク・ハイリターンの勇者は、道を切り開きますが、最初の餌食になる事も多く、逆に、気が弱くてキャンキャン吠える犬(20匹に1匹くらい産まれるそうです)警報器のような役割を果たして群れを守っています。どちらも重要な役割で、群全体として、着実に進む組織になると思っています。

雪山登山のグループでは
・早く山頂に行きたい人
・ゆっくり景色を楽しみたい人
・体力に自信がない人
・お菓子ばかり食べている人
いろいろな人がいますが、
その平均値のペースを守って移動するのが、余裕のあるメンバーが、遅い人を助けたり、チームとして機能しやすいような気がしています。

呼吸法も一人では10ラウンドも頑張れません。
実際にやってみると、5ラウンドくらいで寝てしまう事が多いので、呼吸法のセッションは海外でも人気コンテンツです。

また、雨の日に、滝に行くなんて、一人じゃそんな気分になれないですよね。
でも仲間が一緒なら、それは楽しい冒険になり得ます。

ヴィム・ホフ・メソッドの第5の柱なのか?

ポリヴェーガル理論では迷走神経を発生学的・機能的に「背側迷走神経複合体」と「腹側迷走神経複合体」の2種類に分類します。

安全安心を感じられる状況か、
危険を感じる状況か、
命の危険を感じる状況か
で3系統の自律神経系が切り替わって環境に対応するそうです。

周りが安全安心を感じる状態(心理的安全圏)だと腹側迷走神経複合体が働きます。哺乳類になってから獲得した新しい迷走神経で、「つながりをつくるための神経」と呼んでいます。群れると妙に強気になる事と関係があると考えています。

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