見出し画像

パリ五輪を決めた、龍神ニッポン

ワールドカップバレー2023 の男子の試合を見ていた。

もともとお母さんが企業のバレー選手だったこともあって、日本バレーの試合がテレビで放送されるときは白熱して見る家だった。

他と比べて、バレーは初めて見てもルールがわかりやすいスポーツだと思う。コートの枠がわかりやすく決まっていて、ボールを落としたら終わり。いつまでも自分たちのコートでボールを持っていていいわけではなく、3回で相手コートの返さないといけない。となると、1回目はボールを持ち上げて、2回目は攻撃の準備、3回目でアタック、いわゆる花形の攻撃をして点数をいれる。1セット25点。3セット先取で決着が決まる。とてもわかりやすい。


そして、来年のパリ五輪に向けた世界予選、「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」の男子大会が、9月30日~10月8日にかけて開催された。

全試合を見ていたわけではないけれど、どんどんとパリ五輪への期待が高まる、手に汗握る試合が多かった。ドカンと決まるサービスエース。バコンと入る鋭いアタック。そしてそれらを決めるために執念深く拾い続けるレシーブ。

ああ、やばい。かっこいい。ポイントが決まった瞬間に、テレビで見ているだけでは聞こえないのだけど、「オーッ!!」と口を開けて雄叫びをあげる選手を見ると、私も思わずガッツポーズをした。家で一人なのに。


2008年の北京大会以来、オリンピックへの出場枠を自力で獲得したその瞬間を私は見ていた。「日本男子バレー至上最高のチーム」と言われる龍神ニッポン。

パリ五輪出場が決定した昨夜に続き今日は、同じくパリ五輪出場を決めたアメリカとの一戦だった。今日の試合が始まる、最初のアナウンスがとても印象的だった。

「夢を目標にして、その目標を叶えてきた龍神ニッポン」

夢を、目標にする。

「叶えばいいな」と願うだけの夢を、「達成しよう」と叶える目標に変える。夢と目標という、似て非なるもの。2つの間に横たわる大きすぎる溝を超えた瞬間を見たのだと、そのアナウンスで、もう一度胸が熱くなったのだった。


”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。