命揺らせ、命揺らせ！！

思いがけないタイミングで、どういう目的でその音楽が選ばれたのかを知ってしまった。

私が好きな「日曜日の初耳学」。そのなかの看板企画に「インタビュアー林修」というのがあるのだけど、この企画のテーマソングがKing Gnuの飛行艇なのだ。

ちょうどさっきまで放送していた「インタビュー林修」でKing Gnuがゲストで出ていた。そこで林修が、どうしてこの企画のテーマソングが飛行艇なのかを話すシーンで、どういう意味があって飛行艇が選ばれたのかを語った。

「この番組は日曜の夜に放送するので、明日から新しい１週間が始まるんですよね。いわゆる憂鬱な日になんですけど、そうなってしまわないように、少しでも気分があがる曲を、との思いでスタッフが探して選んだ曲が『飛行艇』でした」

その話を聞いて「そんな意味が」と思った。と同時に、「隠されていた～！」とも思った。

だって実際私は、この番組のこの企画が好きで、飛行艇にちゃんと元気をもらっていた。

この時代に飛び乗って
今夜この街を飛び立って
大空を飛び回って
命揺らせ　命揺らせ

この風に飛び乗って
今夜台風の目となって
大空を飛び回って
命揺らせ　命揺らせ

「命揺らせ」の部分だけをテレビの前でハモらせて、ノリノリで歌う私。もっと気分をあげたいときは、ちょっとだけ頭をかくかくと前後に揺らしたりもする。誰にも見せられないけど、自分的にはヘドバンのつもり。振り終わったあと、蒸気した息をハアハアと吐いて、そんなときがあってもいいよね、と一人笑う。なぜなら私は一人暮らしだから。

誰にも見せらない姿を、むちゃくちゃにやりまくる。それが憂鬱になりそうな一人暮らしの日曜の夜であればなおさらだ。

寂しい、明日が嫌だ、眠れないかも、働きたくない、クリスマスが怖い、頑張りたくない、１年が終わるのが嫌だ、全部投げ出したい、投げ出したい、投げ出したい、投げ出したい、命揺らせ。

命揺らせ！！！

ぶんぶん振ったあと脳震盪を起こしそうな感じで、顔面全部がじーんとするのが、心地よい。