そうか、それって初めてじゃないんだ
「36年ぶりに、1ドル160円台に上る場面もありました」
歯磨きをしながらニュースをながら見していたら、アナウンサーのそんな言葉が耳に入ってきた。
円安ドル高。今、円が信じられないくらい安売りをされていて、海外に行った友人たちからは「パスタとサラダでいくらだと思う? 約5,000円だよ!?」とか「30,000円換金したのに、これしかもらえなかった!」とかの声が聞こえる。
大変...…なんだと思う。
確かに5年前と違い、あのときと同じ金銭感覚で生活しているだけなのに、出ていくお金が増えている。「これが物価高か」と思う。スーパーに行っても、ついこの間まで100円を切っていたプライベートブランドのパスタソースが今では130円もくだらない。たぶんきっと、もっと値上がりするかもしれない。
ニュースでも連日「物価高」と「円安」がホットな話題なのだけれど、歯磨きをしながら見ていたニュースで私は思ったのだ。
「あ、これって別に初めてないんだ」と。36年前にも同じようなことがあったんだ、と。
日本って意外と危機とかトラブルを乗り越えてきている(乗り越えていると思うかはどうかは人によると思うけど)。
そりゃあ、円安になったりとか、想像を超えた自然災害が起こったりとか、世界を震撼させる残虐な事件がおこったりとかで、「はい、日本沈没します」でも困るのだけど。
時間はもちろんのこと、尽力している人もたくさんいて、きっと周りの状況も経過とともに変わって、結果としてまた「日本国」として生きていく。
「慣れている」と言われてしまえばそうだし、「目をつぶっている」と言われてもそうだと思うけど、結局「日本国」であれるって、けっこう強いことなんじゃないかと思ったりする。
〇年ぶり、戦後初の、〇回目の。
その言葉の分だけ、日本はいろんなことに直面しているんだなと思って、ちょっと感慨深くなる。きっと “初めて” のほうがもっとワタワタしただろうな。大変だったろうな。
美しき、我が日本国…..…別班みたいなことを言ってしまった。
”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。