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私も持っている服を着ている人がテレビに!

ファストファッションの代表格、GUが生まれたのは2006年のこと。「ファッションを、もっと自由」をコンセプトに、ユニクロのセカンドラインとして生まれたそう。ネーミングはそのまま「自由」に由来している。

そして2013年、世界的なファッションブランドになるために「g.u.」から「GU」にロゴを一新。青字に黄色の文字はユニクロのセカンドラインであることを示すために、佐藤可士和さんがデザインした。


GUのことを書きたくて調べた情報見ていて「ほええ、そうだったんか」とそれだけで満足してしまいそうになった。危ない危ない。

GUは、大学生の私を大変助けてくれた。1日、せっせこせっせこ働いたとしても給料が限られているアルバイターの私にとって、GUがファッションのすべてだった。時たまルミネとかに行って買い物をするけど、GU末期のときは他のショップを見ても「これ……GUでもっと安く売ってるよな……」とまで思うようになっていた。安さ is すべて。大学生の私からしたそうだったのだ。

渋谷とか新宿とか人が多くいる場所にに行ったときは、GUのアイテムを着ている人がすぐ目についた。「あ、あれ、GUで見たな」という具合だった。それこそ大学なんて、自分と似たような人に1日数百人ぐらいとすれ違う。


だけど徐々に、そのことが恥ずかしくなってきた。

「あ、また同じ洋服だ」「え、あ、また……」なんだか自分が洋服と同じで量産型の一人、替えのきく一人になったような気がした。ベルトコンベヤーで作業する白い防護服のようだなと思った。誰が着ていても変わらない、誰が着ているのかわからない。そんな感じ。

それに気がついてから、GUで服を買うのをセーブするようになった。きっと私と同じようだった友達も似た変化があったんだと思う。「GUって被っちゃうよね……」と同じ洋服を着ていた友達が私の目の前でぽつりと言った。


同じ洋服になるって、けっこう恥ずかしい。


だけど先日、とあるドラマを見ていたら、私が持っているのと同じGUアイテムを着ている役者さんが登場した。

「同じふくーーー!!」

私は一人、部屋で叫んだ。

同じ服であることは恥ずかしいはずなのに、なぜだかテレビに出てくる人と同じ服を持っていると思うと途端に嬉しくなった。スタイリストさんと気が合うのでは……!? 私は一人で興奮した。

のだけど、きっとその役が私が通り過ごしてきた大学生の役だったからなのだと思う。リアリティを痛いくらいに感じてしあmった。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。