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朝顔9割、タイムカプセル1割

小学1年生だったあの頃、この時期にいろんなものを埋めたことを思い出す。

例えば、植物の種たち。朝顔、へちま、それから私の学校では校庭の端っこにある畑っぽいところでトウモロコシの種も埋めた。「生活」という名前の理科と社会が混ざったような科目で、植物の観察をしたり、食物連鎖のことを学んだりしていた。

特に朝顔は、一人1個自分だけのプラントを学校から用意されていて、毎朝毎朝自分専用の朝顔に水をあげにいく。500mlペットボトルにシャワーヘッドをつけた簡易ジョウロ。

やんちゃな男の子であれば、ペットボトルのキャップにカッターでどうにかうまく穴を開けたやつ。ペットボトルで作った簡易ジョウロこそ、青春の産物だったように思う。

「生活」の授業の初回に、一人4粒、朝顔の種を植える。四角形の四隅の点を描く位置に指の第二関節ぐらいの穴を開けて、種を植える。それから毎朝、登校してから水をあげるのだ。私の種は、4粒中3粒が芽を出してくれた。

「全部出てこないのはよくあることよ」と担任の先生は言った。そういうものなんだ、と思った。じゃあ、目が出なかった1粒はなんだったのだろう。不良品? 枯れていた? 恥ずかしがり屋さんってこと?

芽を出した3粒は、ぐんぐんと支柱に絡みつきながら蔦を伸ばした。

ただ、そういうちょうどいい時期で夏休みがやってくるから、自分のプラントを持って帰らなければならないという使命が発生する。小学生あるある、終業式の最終日にすべてを持ち帰らなければならない男子が大勢発生する。両手どころか、両肩にもぶら下げて、腰に体操着入れを巻き付けている子もいた。


ちょっと朝顔の話だけで長くなってしまったのだけれど、もう一つ埋めたものでいうと、タイムカプセルだ。

卒業するときに掘り返すとして、「6年後の私へ」という手紙と、今大切にしているものを、確か……いれた気がする……記憶は曖昧。

さらに曖昧なのが、卒業のときにそれを掘り返したのかどうかということ。私、掘り返したのかな……。

なんか、全体的に配分を間違えて朝顔のnoteになってしまった……。

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たなべ
”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。