サーキュレーターが連れてきた去年の夏
さて、日曜日。1年ぶりのサーキュレーターと対面した。クローゼットの上の棚、奥の方にしまった彼を引っ張りだしたとき、「おー! 久しぶりだなー!」と思わず呟いていた。
私の家のサーキュレーターは大学生のときに家電量販店で買った、コロンとした丸いタイプ。ただ、自らの意思で首振りはしてくれなくて、私が買えない限り、一生同じところに風を送り続けるタイプ(大学生の私、見直してくれ……絶対、首振りがいい)。
彼を引っ張りだしたとき、正直「おいおいおい……」と思ったことがあった。
それは去年の私が、夏が終わったと当時に「お疲れ様ー!」と仕舞っていたこと。去年の夏、4カ月分の稼働を彼は担ったままだった。つまり、汚れていた。けっこう汚れていた。
不思議なもので、風を送っているはずなのに埃にまみれていた。回る扇部分も、扇部分を覆うカバーも埃を被っていた。
ちょっとちょっと……去年の私何をしているの……。お世話になったのに、お世話になったままお手入れをしないってどういうことなの。去年の私に聞きたかった。
日曜日、まずは解体して洗えるところを洗ってあげた。けっこう細かい部品になってしまうので、大雑把な解体で洗えるところをね。
彼は去年、頑張っていただけ汚れていた。そして思い出す、去年の夏のこと。
そういえば私は、何をしていたんだろう?
いつも、暑さに関する毎日noteを書いていたような気がする。そうめんのことも書いた気がする。
……私、何をして過ごしていたんだろう。
1つ、覚えていることがあるとすれば、おばあちゃんとお母さんと姉妹という女所帯でディズニーランドに行ったこと。そして、おばあちゃんに「大丈夫だよ~!」と言って、ビッグサンダーマウンテンに(半)強制的に乗せたこと。乗せたあと、おばあちゃんは「身体が吹き飛ばされると思って、心臓が止まるかと思った」とちょっとばかし笑えない冗談を言っていたこと。そして、何を乗るにしても「これは吹き飛ばされない?」「これはどう?」と確認を怠らなかったこと。
今年の夏も、みんなでディズニーランドに行けたらいいな。
”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。