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友人関係は、半永久的ではないと気づいたこと

これは自分の性質の1つだと今は理解しているけれど、私は小中高と過ごしたはずの地元にほとんど友達がいない。「ほとんど友達がいない」は、私側の主観だからあまり強く言いたいわけじゃなくて、つまりは私が友達としてきちんと繋がり続けなかったことに原因がある。

小中高の関係性って不思議で、たったの12年間で作る利害関係のない友人たち。今思えば、そのことをもっとわかっていたなかったなと思う。もし今の私が過去に戻れたとして、小学校のグラウンドで一人で逆上がりの練習をしていた私を見つけて「今すぐ友達に手伝ってもらって、絆を強くしておきな!」と言うだろう。中学校の図書館で一人で勉強していた私を捕まえて、「今すぐ友達たちが勉強している輪に混ざっておいで!」と言うだろう。恋校で入部した弓道部の道場で一人で自主練している私に飛び掛かって「そんなことよりも、今すぐ友達と遊んでおいで!」と言うだろう。もう、そのどれもができないのだけれど。

じゃあどうして私が当時の友達たちときちんと繋がり続けなかったのかというと、いろんな理由がある。それこそ、誰かと馴れ合うなんてごめんだと思っていた見栄っ張りなところもあるし、誰も私のことなんかわかっちゃくれないという被害妄想もあるし、気を許したらヤラレルという意味のわからないドラマチックな私もいたし、一人でいれるなんてカッコいいよねと陶酔していた私もいる。そのどれもが今では些末な気持ちだったなあなんて思えるけど、当時の私からしたら一つひとつが至上命題で、喫緊の感情だったのだ。

そして当時の私が最も気がついていなかったことの1つに、「友人関係は半永久的ではない」ということがある。友達関係は有限だった。それは、繋がりが切れたときに気づいたことだった。それぞれ卒業したり、私が上京したり、物理的な距離が離れたあとでも、なぜか私は関係は続くと勝手に思っていた。

だから、連絡をとることや会ったりすることを怠ったのだ。今目の前にある友人関係が面白すぎて、かつての友達関係を私はバサバサと過去にした。こうやって書くと、その最低さがよくわかるけど、すべては今だからわかったのことなのだ。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。