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私の命は「おばあちゃん定期便」で作られている

あんなに大量にあって、「これって減るのか……?」「もしかして、食べきる前に腐るのでは……?」と思って毎日1個のペースで食べていた、みかんもサトウの切り餅もいつかはなくなる。

それに気づいたのは昨日どちらもラスト2個になって、今まさに食べたことで、残りは1個になってしまったからだった。「どうして1個食べたら、残り1つになってしまうの……」とまったくもって2歳児みたいなことを食べながら思っていた。あんなにあったのに。

みかんもサトウの切り餅も12月の半ばにおばあちゃんから送られてたものだった。

実は、2023年の下半期から「おばあちゃん定期便」がスタートした。それは連休を使っておばあちゃんの家に遊びに行ったとき「住所教えるからなんか送ってくれてもいいよ~★」なんて冗談で言ったことが始まりだった。

最初にきたのは、桃だった。ぷりぷりのお尻のような大きな桃が7個も。すぐに食べれるように、タッパー2つ分切り分けた。あとは冷凍したり、冷やして、食べたいときに切り分けたりした。

そのあと、シャインマスカットが届いた。今にもぷちんと弾けてしまいそうな透き通るエメラルドの粒たちが光っていた。食べやすいように全部房から外して、タッパー4個分に。スーパーで見かけては「いいな~いいな~」と値段的に手がでなくて眺めているだけだったからすごく嬉しくて、デザートとしておやつとして食べ続けて1週間ほどでなくなってしまった。早い。幸せは短い。

しかし、その後、フルーツがくることはなかった。

代わりに1カ月に1回、お食事ボックスが届くようになった。白菜、じゃがいも、ニンジン、たまねぎ。かつお節徳用パック、25%増量の粉末本だし、砂糖、食塩。お手軽アーモンド、チータラ、さきいか徳用パック、おかき、おばあちゃんのぽたぽた焼き。ウインナー、ハム、ベーコンが入ったお食事ボックスが年末に届いたときにはさすがにお歳暮かと思った。

「どれもこんなにあっても」と思っていたのに、食材があると思うとそれを使った料理をするし、使う量も遠慮がなくて結局どれも年末までに食べきってしまった。

今のところ、私の命は「おばあちゃん定期便」で作られている。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。