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なに上手と言われたいか、考えてみた

〇〇上手って言葉ありますよね。聞き上手、話し上手、褒め上手、世渡り上手、料理上手、商売上手……

この前、友達とご飯を食べていて「今は何の仕事をしてるの?」と聞かれた。私は「ライターしてて、取材したり、記事書いたりとかかな」と言うと、「へえ~! 確かに、昔から聞き上手だったもんね」と言われた。

あ、そうだったんだ、と思った。そう言われて、嬉しかった。当時の私は「聞き上手」なつもりで人の話を聞いていたことはなかったら、そんなふうに見えていたんだと思った。

いや、もしかしたら彼女は、私が「取材したり」と言ったから「聞き上手」と言ってくれたのかもしれない。そうだとしても、「聞き上手だった」と間髪いれずに嬉しい言葉をくれる彼女の心配りが嬉しいなと思う。


もちろん、ライターとして、取材をする身として、「聞き上手」と言われることはこのうえなく嬉しい。ただ職業を抜いて、私個人になったとき、私はなに上手と言われるのが嬉しいんだろうなあと想像した。

すぐに思い浮かんだのが、「相槌上手」か「返答上手」。

私の中で、相槌と返答はけっこうなテクニックがいると思っている。それは、たったの一言で簡単に勝負がついてしまう怖さがあるから。勝負、というのは、つまるところ、相手を傷つけるか傷つけないかだ。

例えば「彼氏と別れようと思っている」と言われたとき、次の私の返答は相手に試されている。「いいんじゃない?」と言ってもいいし、「え! なんで!?」と言ってもいい。「何かあった?」「喧嘩?」「まあまあ」「そういうこともあるよ」、無数にある返答の中から、相手の言ってほしい言葉と、私が相手に言いたい言葉のバランスを見極める。塩梅を調整する。

返答と相槌は、言語格闘技だ。


あとは、「暮らし上手」かな。生活全般、ご自愛全般、ご機嫌よく、気持ちよく、心地よく、暮らせる自分でありたいなと思う。「暮らし上手」は、行動の端々に表れる気がする。身なりもそう、一人でも友達とでも食事をするときもそう。話し方、お金の使い方にも暮らしが表れると思うのだ。


相槌上手、返答上手、暮らし上手。そう言われると、私個人は嬉しいな。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。