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小さな小さな、自分だけの草の根活動

SNSを見ていたら、フランスのTikTokで大きなトレンドとなっている「ミクロフェミニズム(micro-feminisme)」というムーブメントがあることを知った。これは、アメリカ発のムーブメントで、日常生活で意識してやっているささやかなフェミニズム的な行動のこと、らしい。

その中で例としてあがっていたのが、例えば「お医者さんに行った」という話を聞いたときに、「彼はなんて言っていた?」と言うのではなくて、あえて「彼女はなんて言っていた?」と尋ねる。

他にも、保育園で働く女性が、預かっている児童が体調不良になって保護者に連絡するときにお母さんではなくて、あえてお父さんに連絡をするようにしているとか。

また、会社のプレゼンで女性グループが発表したときに、上司の男性が「素晴らしい!娘たち(女の子たち)!」ーこのムーブメントは海外だから、恐らく何気なく「Nice Miss!」とか言うのかな?ーと言ってくるのに対抗して、自分も部下の男性グループが発表したときに「素晴らしい!男の子たち!」と言うようにしているなどの例があった。

これらはささやかだけど確かなフェミニズム運動で、これを見つけて読んだときに、なぜか勝手に胸がスカッとした。特段、自分がフェミニズムというわけでもないし、日常に溶け込みすぎている女性蔑視に憤慨したことも少ない。少ないけど、そういう小さな活動をしている人がいることにちょっと勇気をもらった。


他の人にはわからないけれど、それでも自分だけがささやかにしている草の根活動ってあるよなと思う。

例えば私は、公衆トイレでトイレットペーパーがなくなったら必ず替えるようにしている。そして替えたあと、トイレットペーパーの端を三角にしている。▽←こういう形。それを自分が使うことはないけど、次に使う人が気持ちよければいいなと思う。ただそれだけ。他にも、回転寿司に行って帰るとき、ばらばらになった醤油や雨だれなんかを全部元通りに戻す。

抵抗運動でもないし、大きく世界を平和にするわけではないけれど、それでもきっと誰かを救ったり、気づかせたりすることがあると信じている。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。