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【小説FB】美味しい苺を食べた後に読んでほしい本。(萩原浩 ストロベリーライフ)

1  感想
2 【独断】オススメしたい人
3  ネタバレありの感想

https://www.amazon.co.jp/dp/4620210285/ref=cm_sw_r_cp_api_i_43OoFbHGC1993

1 感想

割とビジネス本を読む頻度が高いけれど、久々に小説を読むと、「小説もいいなと思える」
というのも3つメリットがある。
1 知らない人の人生を疑似体験できる
2 知らない業界の知識を得ることができる
3 心情の表現の勉強になる
この3点だ。

今回の作品だと下記が挙げられる。
1 知らない人の人生を疑似体験できる
アートディレクターをしていた男が突如農業の手伝い、さらにはイチゴ農園の運営、展開をしていく姿を疑似体験できる。
そもそも、農業どころか、アートディレクターという仕事自体が未経験だし、この主人公は独立している。その両方が私の人生の経験にない。さらにそんな主人公が、農業という全く別の業界に、嫌々ながら巻き込まれていくのを疑似体験できるのは非常に面白かった。

2 知らない知識を得ることができる
私自身、農業って大変そう、もうからなさそう、と言う印象を学生時代持っていたが、昨今やり方次第では儲かる農家もいると言う報道をみて、実際のところどうなんだろう?と言う興味があった。
当初の予想通り、圧倒的に農業の過酷さがこの小説でも描かれている。しかし、様々な栽培方法や気を使っていること、やり方次第では販売の仕方に工夫の余地がある。と言うのを知ることができた。ゴールのない取材を根気よく丁寧に著書がされていたことを感じた。

3 心情の表現の勉強になる
例えば 「心配はしている。でも動転はしていない。」
二つの心情を一つはイエス、一つはノーで表現することでより細かい心情が描ける。しかもこの後になぜ、動転はしていないかの背景を自然に描くことができる。
と言った具合だ。

この3点視点でどれもが満足度が高いと、小説自体の評価は高くなる。

2【独断】オススメしたい人

1 美味しい苺を食べて感動した人→ぜひ苺を作る大変さや、選ぶコツを知ってほしい

2 農業に興味のある人→もちろん小説なので、うまくいくようになっているが、どんな苦労があるのか(人間関係、農業の労働環境、商売としてどうなのか)を垣間見ることができる

3 萩原浩さんの文体が好きな人
割と王道というか、丁寧で少し角張った文体というのが私の印象。でも読みやすい。

​3ネタバレあり感想

これはまた明日書きます。書いたらリンク貼ります。

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