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Claude3本家とPerplexityとPoeのサービス比較

 以下は、AnthropicのClaude Pro、PoeのPoeサブスクリプション、Perplexity Proの価格とサービス内容を比較した表です。なお、PerplexityProのClaude3Opusを使用して作成したものをベースに、古い情報を訂正したものです。


PerplexityProによる解説

AnthropicのClaude Pro、PoeのPoeサブスク、Perplexity Proの価格とサービス内容を比較した表

解説:

  • Anthropicは、月額$20(米国)または£18(英国)でClaude Proサブスクリプションを提供しています。これにより、ユーザーはClaude 3モデルを無料版の5倍使用でき、より多くのメッセージを送信できます。また、高トラフィック時の優先アクセスや新機能の早期アクセスも含まれています。

  • Poeは、月額$19.99または年額$199.99のサブスクリプションを提供しています。これにより、ユーザーはGPT-4やClaude-3Opus200kなどの高度なモデルにアクセスでき、1ヶ月あたり100万のコンピュートポイント(最大5万メッセージ送信可能)を使用できます。また、人気のボットへの高速レスポンスや新機能の早期アクセスも含まれています。

  • Perplexity Proは、月額$20または年額$200のサブスクリプションサービスで、実質的に無制限のPro Search(Copilot)クエリ(1日最大600回)、画像やファイル(PDF、CSV等)の添付(最大25MB)、パワフルなAIモデルの選択(ChatGPT-4 Turbo、Claude 3Opus等)、APIクレジット(月$5でpplx-apiを利用可能)、プロサポート(Discord、メール、Intercomで直接連絡可能)などの高度な機能を提供しています。

全体的に、3社とも$20前後の月額料金で、高度なAIモデルへのアクセスや追加の機能を提供しています。ただし、各社のサービス内容には違いがあります。特にPerplexity Proは、検索機能や画像・ファイルの添付、APIクレジットなど、他社にはない独自の機能を提供しています。ユーザーはニーズに合わせて最適なサービスを選択する必要があります。

 ここまでが、PerplexityProに作らせて、私が修正したものです。オリジナルはこちら

Anthropic社による公式サブスクの利点と欠点

 Anthropic社による公式サブスクの利点は、生成AIでは大手なのである程度安心感があること。
 トークン数によって利用回数はかなり変化するが8時間毎(現在は5時間)にリセットされる回数(短文のやり取りなら100回以上も可能だが、長文になりやり取りが増えトークン数が増えるとあっという間に終わる)で利用できて、上限に到達しても、同じClaude3のSonetモデルが利用可能。
 また、現時点では他との差異はないが、新機能が追加された際に無料では使用出来ない機能が追加される可能性がある。

 欠点としては、web検索を併用した回答機能がないため、こちらで情報をコピペするなどして渡す必要がある。
 年額契約がなく、値段がやや割高で$支払いのみ。
 利用回数が明確でなく、トークン数によるので使っていくと残りの利用回数が表示されるとはいえ、計画的な利用ができない。
 また、現時点では画像生成機能がない。
 更に、チャット履歴のエクスポートやリンクでの共有機能もない(Slack版だと利用可能?)。
 また、現時点では公式アプリが存在せず、スマホからの利用はweb経由となる。
※2024/05/01に公式のiOSアプリが配信されました。
 また、契約時にスマホの電話番号が必要。
※2024/05/01に利用規約が更新されました。変更点は大きなものはなさそうですが一応ご確認ください。

また、企業向けのチームプランも発表されました。最低5人以上からのプランで一人当たり月額30ドルで、プロ版より利用回数が上昇したり、Chat一回で入力できるプロンプトのトークン制限が200kになります(Pro版でもtxtなどでアップロードすれば200kトークン入力は可能でした)。

Poeのサブスクの利点と欠点

 Poeの利点としては、まず、日本円で支払い可能という点がある。
 また、Botを作成できる。BotはChatGPTのGPTsのようなもので、GPTsより先にリリースされた機能でもある(PoeのCEOであるアダム・タンジェロはサム・アルトマン追放騒動前から現在までOpenAIの役員)。

 さらに、Bot経由でサブスクに加入した場合は、報酬が支払われる。現時点ではまだ実装されてないが、自身が作成したBotが利用される毎に報酬を得られるようにするという計画もある。

 また、Claude3以外のモデルも使用可能でChatGPT4やMistral-LargeにGemini-Proといった他社有料モデルやオープンソースのCodeLlama70bやQwen1.5-70Bといったモデルなども使用可能。画像生成AIも使用可能でDall-E-3やPlayground-v2.5などが利用可能。WebSearch機能が付加されたChatGPT3.5Turboを利用可能にもなっている。

 また、他社での有料モデルの提供もかなり早期に行われ、多様な新モデルをPoeとの契約だけで使用できるというのは明確なメリットと言える。

 また、Chat履歴のweb共有機能もある。

 公式アプリも存在し、スマホでの利用が楽。

Poeの欠点は次のスクショを見てもらいたい。

PoeのClaude3使用ポイントの変更

 上記の公式サーバーのアナウンスの通り、Claude3モデルを使用する際に必要なポイントが一部を除いて2倍になっており(すでにこの数値になっている)、もともと配布ポイントが有料サブスクで月100万ポイントのため、Opus-200kが使用ポイント上昇前で166回だったのが83回となってしまい、かなり制限がある状態となっている。
 そのため、他の下位モデルとの併用が必要になってくる。
 これは公式でもあり得ることだし、ChatGPTでもあったことだが、負荷などによっては今後も利用回数の増減が起こることは有りうるので、その点は覚悟する必要がある。

追記:Poeのbot機能には、温度の変更機能があり、Edit botのAdvanced内のCustomtemperatureで0.00-2.00まで変更が可能です。創造的タスクがメインで、コストを許容できる場合はPoeもありです。本家APIでも当然温度の変更はできるので、使用状況などによってスイッチも検討したほうが良いかも知れません。


Perplexityのサブスクの利点と欠点

 ここからが本編。
 利点としては、現時点で一日Claude3-Opusが600回使用可能。これは2024/03/18までは5回の使用制限があったのだが、制限がなくなり、他のPro機能と同様1日600回使用可能となった。他のChatGPT4を利用した場合なども含めた回数だが、これを使い切るのはけっこう大変だろう。
追記:2024/04/18にClaude3-Opusの使用回数がナーフされ、1日30回に減らされました。アナウンスもしないのは流石に不誠実。
公式の中の人の説明では600回/24hをAPIでフルに使用して他のサービスを提供している企業が原因だと言うので、そういうのだけBANすればいいでしょ?と突っ込んだ所、そう簡単にはいかないので、システム開発中途のことでした。信用するのであれば、そのシステムが開発されれば、30回制限は解除されるということになります。
追記:2024/04/22に1日の使用回数が50回になっています。

2024/04/18、Claude3-Opus使用回数30回に減少
公式ディスコでの中の人の言い訳

 また、bingより先にAIと連携したweb検索サービスを開始しており、それにもClaude3Opusを利用できる。
 またフォーカス機能があり

フォーカス機能

 このように様々なサイトに焦点を当てた利用が可能。
 Writingモードであれば、通常版とほぼ同様に使える(注意点として一回の応答のContextSizeがおそらく3072トークンとなっており、公式の4096トークンより少くなっている)。

 またこちらのプロンプトを補う機能がある。これは無視もできるが、良い応答を得るために便利で、特に使用回数の消費もないので利用するといいだろう。

 またPoe同様、比較的早く最新の他社有料AIを利用可能。

日本語説明に間違いがあるが修正予定とのこと

 説明にミスがあるが、実際は制限なくOpusモデル(200kに対応※現在30k程度に制限されているとの話が出ています)(更に追記:次の記事で検証してみました。PerplexityのClaude3-Opusのトークン制限疑惑を検証してみた。将来はわかりませんが、2024年3月25日18次の時点では60k以上認識できていましたので、おそらく制限はないようです)が使用可能。種類はPoeより少ないが、性能の高い、実用的なモデルが揃っている。また、Dall-E-3やPlayground-v2.5を用いた画像生成も可能。

 更にPoeと同様に様々なモデルが利用可能だが、PerplexityLabsのモデルはサブスクに入って無くても無料で使用可能。
 ただし、現時点では日本語での利用に多少難があって、日本語を変換して確定時にエンターキーを押すと、入力が送信されてしまう(修正されることになりました!)。
 そのため、プロンプトは別で作成してコピペするほうが良いかも知れない。

 またサブスクに5$のPerplexityのAPI利用権がついてきており、APIを使用してPerplexity製のAIなどが利用可能

 最初にリンクしたようにチャット履歴のweb共有も可能。
 公式アプリがPoe同様に有り、スマホでの利用が可能(ただし現時点でフォーカス機能はなし)。※訂正、フォーカス機能も使えるし、コレクションで自身が作成したbotも使用可能です。

 Perplexityの欠点としては、支払いが$のみ。先程も書いたが、応答がおそらく3072トークンという点になる。

追記、ディスコードにてmeowcatさんに教えていただいたのですが、Perplexityにはコレクションという機能があり、それで実質システムプロンプトの設定が可能で、共有もできるため、Poeのbot作成とほぼ同等の機能が使用可能です。ライブラリから作成ができ、他の人とも共有可能です。

追記その2:Perplexityには、書き直すという機能があります。これは、残念ながら直接回答を編集できるという機能ではないのですが、回答の再生成、リジェネレイトが可能です。モデルも変更が可能です。合わせて、右下のノートとペンのアイコンを押すとクエリの編集が可能で、プロンプトを修正でき、入力されると自動的に回答が再生成されます(ただし、クエリ編集中に日本語変換をして確定でエンターを押すと、そのまま送信されてしまう問題があります)。

追記その3:日本語入力で文字変換の確定でENTERキーを押すと、そのまま送信されてしまう問題が3箇所であったのですが、運営に公式ディスコで修正をお願いし、修正していただけることになったので、数日で修正されると思います。
補足:追記:公式での対応が2024年4月2日時点でもされていないので、暫定的に対応できるユーザースクリプトを公開しましたので、必要な方はご利用ください。
https://note.com/willplion/n/n9e28baaf4dbd

追記その4:本家と比べると推測ですが温度(Temperature)の設定が低くなっています。これはおそらく、WebSearch機能がメインのため、低く設定してあるのではないかと思います。明らかに本家より、外国語が交じる頻度が少なくなっています。その分、創造的タスクでは不利な点も否めません。キャラの名前や出てくる技など、別の話でも似たよう名前になりがちですし、展開も独創的とは言えない(これは本家もそうなので、能力の限界かも)です。このあたりは、コレクション機能のシステムプロンプトを盛ることで多少は回避できますが、判断に悩むところです。

結論:Perplexityとの契約がおすすめ

 現時点でClaude3-Opusがほぼ無制限に使えて、チャット履歴も共有可能。webとの連携もできるPerplexityが一番強く、公式スマホアプリも有り、コストも低い。
 ただし、使用回数は負荷などによって将来的には減らされるリスクが有るため、その点は覚悟が必要(これは公式でも他のサービス経由でも言える)。

 Rabbit-R1とかいらんのじゃという人はこのリンクから加入してくれると、最初の一回の支払金額が10$割引されるので是非。

※公式より2024/04/23にソフトバンクとの提携が発表され、おそらくSKテレコムとの提携と同じく、1年のProサービスが無料で提供されるようです。ソフトバンクからの発表がこれと言ってなく、利用方法や提供のされ方は不明です。自分はソフトバンクユーザーでないため不明ですが、待てる方は待っても良いかも知れません。

なおページの画像はStableCascadeを使用して、Claude3-Opus,Anthropic, Poe, Perplexity, masterpiece, best qualityという、適当すぎるプロンプトで出力した画像。

※終了しましたPerplexityのサブスクのお得情報

追記:先着10万名、終了したようです。


 これは今だけであり、すでに終了してる可能性もあり、一切保証はできないがRabbit-r1を購入すると、1年間PerplexityProが利用可能な200$クーポンが先着10万名まで利用可能になっている。2024/03/19の朝の時点では使用可能だったが、不安な方は公式に問い合わせしてから購入されることをおすすめする。
 購入すると、ものの数分でクーポンのリンク(Perplexityに直接飛ぶ)が送られてくる。

この画像のようにショッピングコストが2300円かかるが、万一届かなくてもPaypal支払いが可能なので、どうにかなると思う(もちろん保証はできない)。日本への発送は年内中とのことだが、期待しないでまとう。

 また、韓国のSKテレコムと提携しており、そのユーザーもProが使えるとのこと。

更にNothingPhone(2a)を公式サイトから購入しても2024年3月19日までだが、1年間PerplexityProが利用可能な200$クーポンがもらえる。

 今年の4/30までしか使用できないので、クーポンを手に入れた人は忘れずに使用しましょう。



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