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何が違うんだろう?

苦戦

仕事先で隣のチームに新しい人(仮にAさん)が入ったんですが、いろいろと苦戦してるようす。
何となく作業の様子は目に入ってくるし、周囲の先輩方が説明している声が聞こえてくるので、まぁだいたいの雰囲気は察してます。
ずばり言うと、仕事がうまく覚えられないようです。

では隣のチームは、そんなに覚えにくい難しい仕事をこなしているのか?ですが、Aさんは手順書を見ながら初期設定をしたり、申請フローを回したりというごく一般的なサポート業務をこなす担当です。
もちろん前任者も、さらに前の担当も、皆同じ作業、引き継ぎ、教え方で今まで来ているので難易度が高いとは思えません。
しかも研修期間と称した先輩からのサポートを受けつつの作業も2ヶ月にも及び、歴代最長です。

それなのに何故か覚えられないという。
では何が原因で何が今までの担当と違うんだろう?

私は昼食をAさんと摂ってるので、いろいろと探ってみることにしました。
探る理由は2つあって、1つは原因が分かれば隣のチーム全体の負荷を下げられるためです。負荷が高い状態では気が回らず、連絡漏れ / 不足から思わぬトラブルやロスを招く危険があります。もちろん我々が被害を被る危険もあります。
そして、2つ目は単純に私の好奇心。
Aさんは私と同年代。きっと些細な何かの違い、もしくは決定的な違いがあるのかもしれません。それが分かれば、今後、何かの役に立つ可能性もあります。とはいえ、事細かにAさんの分析結果を記事にするのは憚られますので、そこは無しで進めます。

そんなわけで、私が最大の理由だろうと睨んでいる1点のみ紹介します。
実は私も過去に似たような失敗を犯していることだったりしますので、経験のある方も多いのではないかと思っています。

私の失敗

まずは私の失敗から紹介します。

それは中学2年の夏のことです。
--- 思春期真っ只中ですが、皆が期待するようなネタではありませんよ。
運動会の練習が日に日に時間数を増してくる中、私もリレーの選手に選ばれました。もちろん走るのは得意ではないのでくじ引きで決まっただけです。
当然、私もそんなにやる気もなく、全力で練習しようとは全く思っていませんでしたし、事実、担任に注意されるほどにだらけた練習をしていました。

理由は簡単で、本番まで練習時間もそんなに無い中、本気で走ったところで速くなるわけはないだろう。ここで力を温存しておけば、本番で力も出せるだろう。
などと、今考えればくじ引きに逆恨みした言い訳を並べ立ててるだけですよね。

もちろん結果は惨敗。
加えて、それまで私とたいして変わらなかった競争相手が少し速くなっていたのでした。

同レベルと思っていた競争相手に負けて、私も当然悔しかったわけですが、当時の私の偉かった点は、何故負けたのかをちゃんと考えたことです。
中学のような何をやっても伸び盛りの場合は、ほんのちょっとしたきっかけがあれば一気に伸びたりします。
それはスポーツも勉強もそうです。
もしこの時、何も考えずに「興味のないつまらないリレーにたまたま負けただけ」で思考停止していたらどうなっていたでしょう?!

Aさんの失敗

ここまで読めば先が見えますよね。
そうなんです。Aさんはほとんどの事に「やれば出来るけど、興味が無かったから人任せにしていた」という考え方でここまで来た人でした。
私が失敗したリレーなどは、Aさんも同じように失敗するんじゃないでしょうか。
さらに「たまたま負けただけ。つまらない競争だよ」と、振り返らないのではないかと想像します。

やれば出来る?

やれば出来るけど、興味が無かったから人任せにする。本当に興味が無かったからやらなかったんでしょうか? 最初の頃はきっとそうだったんでしょう。
しかしいつの頃からか「やらなかった」から「やりたくても出来ない」だから「やらないことをを装う」ようになってしまったのではないかと想像しています。
装うことは、度重なれば装っていることが普通になり、いつしか自分でも唖然とする程に成長出来ずにいることに気付く日が訪れます。
その時に激しく後悔したってもう手遅れなのは明白ですね。

結論

人生はこれで終わってしまうわけではないので、出来るだけ何事にも興味を持って経験値を上げられるように意識するべきです。
一朝一夕で出来ることではありませんが「気付いたら出来なくなっていた」で済む状況ばかりとは限りませんので、チャレンジ精神を失わないようにしたいものですね。

ではAさんは、今後どうしていけばいいんでしょうか?
少なくとも仕事の手順や、どのパターンでどう動けば良いかを整理するところから始めるべきでしょう。無理に覚えようとしても記憶がついて行かないのはしょうがないことです。
分かったつもりになる前にメモを取る。これが重要です。
メモを取ると不明点が浮かび上がります。さらにフロー図を書いてみると、自分が理解出来ていない部分が分かりやすいのではないでしょうか。
加えて、自分が間違った部分を手順書に加筆すると、次の人の参考にもなり一石二鳥ですね。

そして私はAさんを参考に、今後、どう行動すべきか?です。
仕事に関しては携わる業務が違うため直接参考に出来る部分はほとんどありません。
しかし同年代の「覚えられない」を、どうすれば改善出来るか?を参考にし、覚えにくくなって来たと感じる前にトレーニングをスタートしたいですね。
それと自チームの新メンバー教育にもフィードバック出来るネタがきっとあるはずです。
そんな、ある意味美味しいネタの取りこぼしをしないように、日々問題意識を持って接したい。そう感じた師走でした。

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