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【プロ野球 名場面第6回】ボブ・ホーナーの衝撃(1987年)

関根潤三が率いる当時のヤクルト・スワローズは、なかなかAクラスすら望める状況ではなく、広沢や池山もまだブレークしていなかった頃。この年、開幕してまもない4月13日、突如として、前年アトランタ・ブレーブスの主砲を務めていたボブ・ホーナーのヤクルト入団決定が発表されたのです。まだメジャーリーグと日本球界のレベルの差が著しかったこの頃、(背景には、年俸高騰により、FA選手が締め出されたことが起因していたとはいえ)
「現役バリバリの大リーガー」が入団したことは、相当な驚きをもって受け止められました。
年俸は3億円と言われており、同年落合博満が日本人で初めて1億円で契約したことを考えると、評価、期待の高さがうかがい知れます(↓参照)
https://note.com/wildcard_koto/n/na36b05f362a6

GWに初お目見えすると、阪神、広島相手に4試合で6本塁打と大爆発し、いきなり桁違いの実力をみせつけました。どの打球も打った瞬間に本塁打と分かるもので、米球界とはこれほどまでに差があるのかと驚嘆と愕然の思いで野球ファンは放物線を眺めていたのでしょう。子供たちの多くの通過儀礼であるファミコンソフト「ファミスタ」においても「ほうなあ」は当たっただけで本塁打という恐怖は脳裏に焼き付いているのではないでしょうか。

最終的には、シーズン終盤故障してしまい規定打席には到達しなかったものの、93試合打率 .327、31本塁打、73打点は流石の一言。シーズン終了後、セントルイス・カージナルと契約し、日本球界には僅か1年の在籍でしたが、そのインパクトは当時の野球ファンにはずっと残っていることでしょう。

今季、オリックスに、「現役バリバリの大リーガー」であるアダム・ジョーンズ(前球団:アリゾナ・ダイアモンドバックス)が入団しました。通算1939安打、282本塁打の記録を誇り、その実績と現在もレギュラーとして活躍していることを踏まえると、ホーナーや楽天のアンドリュー・ジョーンズにも匹敵する超大物と言えるでしょう。ワクワクする移籍です。現在はコロナの影響で開幕が見えない中ですが、開幕したら、彼らのような適応力とまだ一旗上げてやるという気概がどこまであるのか注目していきたいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=T59a4Xb50-k

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